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その他の板の種類
複合板
アルミ複合板

アルミ複合板
(青いのは保護シート)
近年、看板用としては主流の板素材。
樹脂の芯材を、薄いアルミ板でサンドイッチしたものです。

看板用のアルミ複合板の場合は、芯材は発泡ポリエチレン(PE)の物が主流です。建材用のアルミ複合板には、芯材がポリプロピレンの物もあります。

現場では「アルポリ(アルポリック)」とか「アートパネル」、「デラニウム」と呼ばれる事が多いですが、これらはそれぞれミツビシ、セキスイ、住友ベークライト(以前は筒中プラスチックでしたが統合されました)の商品名です。

安価で耐久性も高く、軽量で平面性も良いです。小型の看板であればフレームも不要です。

現時点での最大の欠点は、複合素材であるが故のリサイクル性の低さ。ただしこれは既に行政からメーカーに通達があったようで、近い将来必ず解消されるでしょう。

厚みは、1.5t、2t、3t、5tとありますが、主流は3tです。
スチール複合板

スチール複合板
アルミ複合板の表面板がスチールつまり鉄で製造された物です。普通の屋外看板には使いません。
用途としては、掲示板など。磁石がくっつくので、水性マーカーで書き消し出来るような表面処理が施された物をホワイトボードとして使います。

厚みは2tと3tがありますが、主流は3tです。
その他の複合板
アルミ複合板の表面板をステンレスやチタンで製造した物も存在するようですが、残念ながら私は見た事はありません。

短期使用素材として表面が紙の複合板もあるようです。
樹脂板
アクリル板

アクリル板
乳白色半透明
対候性・平面性・寸法安定性・加工性に優れているので、看板素材としてよく使われています。
切断・穴あけ・折り曲げ・R曲げ・研磨・彫刻・接着などが自由自在なので、あらゆる物に使用できます。

色数も豊富です。
白や黒、その他の不透明板は、端正な見栄えを活かして間近で見るような看板に使用します。
乳白色半透明(乳半)の板は行灯看板の面板として使われます。
その他の透明板やガラス色の板はディスプレイなどに使います。
パールの板は名札に使われます。

メチクロ(メチレンクロライド=塩化メチレン)という溶剤で接着します。非常に粘性の低い液体で、注射器を用いて接着面に注入しますので、かなりのコツが必要です。

実はアクリル板には製法の違いにより2種類の板があります。
@キャスト板・・・型に材料を流し込んで製造する。
A押し出し板・・・軟質状の材料をローラーで押し出して製造する。

キャストは押し出しに比べて硬度が高く、押し出しは粘りがあります。
穴あけや鋸刃による切断では、溶け難いキャストが有利であり、熱による曲げ加工やメチクロによる接着性は押し出しの方が上です。
押し出しのほうが安価です。
塩ビ板

発泡塩ビ板 10t
ポリ塩化ビニールの事です。
硬質材にも軟質材にもなるので、看板素材としては板材からフィルムまで幅広くラインナップがあります。
近年は環境問題と、他の素材のシェアが広がった事で板材はあまり使いません。
弊社で使用する塩ビ板は大凡下記の二種類に限られます。
@極端に薄い板・・・特に0.5tの透明塩ビ。
A発泡塩ビ・・・軽量で色数豊富。短期のディスプレイなどに使用。また10t程度の厚板は、製作上の厚み調整などに使用する場合もあります。
■ポリカーボネート板

ポリカーボネート板
車両に取り付けるため、12VのLEDとポリカーボネート板を採用。
原則として表面に粘着フィルムが施工できないので、看板素材として使用するのは稀です。ガスを発生しているので、しばらくするとエアが入り、フィルムが剥離してしまうのです。

アクリル板に比べて割れにくいので、どうしても使用したい場合は粘着フィルムを貼れるように表面処理した材料を使います。ただしアクリル板と比べて平面性が低いので、特別に理由が無い場合は避けた方が良いでしょう。
カルプ

カルプ(白)にアクリル板(黒)を貼り合せた物。
カルプとは、カルシウム・プラスチックの事で、ポリオレフィン樹脂に無機粉末(炭酸カルシウム)を配合して発泡させた素材です。

糸鋸盤での切抜がしやすいので、厚みのある文字の製作に使います。
カルプ単体で切り抜くよりも、表面にアクリル板やアルミ複合板、塩ビ板を接着してから切り抜く事がほとんどです。

ライオンボードとも言いますが、これは光洋産業というメーカーの商品名。
発泡ウレタンボー
本来は高級断熱材やFRP材料として出回っている物で、看板資材として使用している会社は比較的少ないと思われます。
カルプよりも硬質で加工性も良いので、立体造形に向いています。
表面は樹脂でコーティングしたり、二液性の塗料を何度も重ね塗りして仕上げます。
木板
ベニヤ

ランバーコア合板
芯材が無垢の木で出来ているベニヤ。
木製の合板の事です。
木には木目があり、木目と並行に割れやすいという性質があります。
合板は薄くスライスした木を一枚ずつ90°方向を変えて積層した板で、自然のままの木から切り出した一枚板よりも割れにくく仕上がっています。

元々はベニヤは、ラワンなどの広葉樹を用いるケースが多かったのですが、近年では針葉樹合板も多く使われています。

ベニヤの区分けとして、
@普通合板
A構造用合板
B化粧合板(シナベニヤ等)
C難燃合板
Dコンクリートパネル(コンパネ)・・・こちらは後述
等・・・があります。

また接着剤のランクでも区分けがあり、
@T1・・・完全耐水
AT2・・・普通耐水
B特類・・・さらにランクが上
とあります。

T1であっても金属や樹脂に比べれば水に弱いので、看板の素材としてはそれほどは使いません。
使うとすれば短期間掲示用の看板の表示ベース(紙を糊貼りするなどします)とするか、屋内専用の看板躯体の製作に用いたりする程度です。

厚みは2.3t(T2ラワンのみ)、3.0t(T1ラワン、シナベニヤのみ)、4t、5.5t、9t、12t、15t、18t・・・。
コンパネ

コンパネ
コンパネとは、コンクリートパネルの事で、ベニヤの一種です。

敢えてベニヤの項と別にしましたのは、コンパネ=ベニヤと勘違いをしている方が多い為です。

用途はコンクリートの型枠の製作に限られ、原則としてコンパネが直接そのまま製品になる事はありません。ですから表面にパテで補修した跡が残っている物もあります。

とはいえコンパネも立派なベニヤです。他の合板に比べて安価な事もあり、工夫次第では様々なことに使用できます。

無垢材


無垢材の例。
無垢・・・とは「混じりけの無い、という意味です。
木材の場合は「木」を切り出したそのままの材料の事で、貼り合せたりしていない物を指します。
看板に使用する場合は重厚な木目や自然のままの形などが魅力となりますが、人工的な素材ではないので、狙った大きさ・形状・種類のものが入手できるか否かの問題があります。

ロゼは個人的な趣味で木の看板が好みという事もあり、材木屋さんに行ったときなどに目ぼしい物を先行入手したりしています。それでも大きい板にはなかなか手が出ません。

普通に木の看板を製作する時は、一枚板を使用する事は少なく、10〜13cm程度の巾の木(ヒノキやヒバ)を並べて張る事が多数です。
集成材

張り合わせ模様は物によって異なります。
板状、あるいはピースに加工された木や木片を接着剤で張り合わせ、一枚の板や角材にした物です。人工的な一枚板なので無垢材よりも入手しやすいのですが、接着剤を使っている為、原則として屋外看板への使用は困難です。
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