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看板用語・職人用語集
ロゼの私的Wikiです。.
人用語とは・・・

看板に限らず、職人の世界にはその中だけで通じるような言葉があります。

私も初めて看板屋さんに入社した時、先輩が職人用語ばかりで話してくるので戸惑いました。
今でも多少はそうなのかもしれませんが、この頃は特に職人の世界というのは排他的なところで、解らない事を先輩に聞いても教えてもらえませんでした。要するに見て覚えろ、解らないのはお前が悪いってなものです。

私自身は自分の過去の経験から、新人や職人さんではない人(例えば営業の人やお客様)には極力解りやすく話すようには心がけているのですが、それでも語彙の無さから専門用語が飛び出してしまう事もままあります。


板職人によるWikiについて

ここではそんな職人特有の用語、看板製作や施工についての言葉などを私なりに解説いたします。
できるかぎり正確な情報にしようと努力したつもりではございますが、地域的な部分での違いや、たまたま私の身の回りだけで通用するような言葉、または私の一方的な思い込みもあるかもしれません。

単なる意味の解説ではつまらないので、様々なTipsを盛り込んであります。
お客様が知りたい情報も、同業の方が仕事で役に立つ内容も、飲み屋でネーチャンにモテる小ネタも、たくさんございます。

このページは無期限で更新していくつもりです。
間違えた内容へのご指摘、「ここには載ってないが、この言葉はどんな意味?」といったご質問がございましたら、お気軽にご連絡下さい。
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新規語句掲載希望の方はお気軽にメール下さい。
現在の収録語数は・・・373 数が多けりゃ偉いってなモンでもございませんが、とりあえず現在は1000を目指しています。
お時間のある方は、このままスクロールして順番にご覧下さい。
辞典としてご覧になりたい方は、左サイドバーの五十音順INDEXからどうぞ。
亜鉛鉄板 トタンのことです。亜鉛引き鉄板とも呼びます。こちらもご参考下さい。
アオリ トラックの荷台の周囲を囲む板のことです。
掛け金を外すと開閉できるので、こう呼びます。
アクリ アクリル板の事。たった一文字略してどうするんでしょうか。
アップスライダー 伸縮式の梯子。2段のものが一般的ですが、3段の物もあります。単に「スライダー」と呼ぶ場合もあります。日本人なら「はしご」と呼ぶべし。
あと施工アンカー すでに設置されたコンクリートに対して、あとで施工するアンカーボルト
アド advertisement(広告)の略、あるいは広告を意味する接頭語。
アドバルーン アドバタイジング・バルーン。
気球に宣伝文句などを書いた幕を取り付けたもの。
アプリケーション・シート アプリケーション【application】薬などを塗りつける事。
シートの切文字を製品に貼りつけする際にしようするシート。リタックシート。
施工後剥がしてしまうので、これ自体は製品や看板にはなりません。
雨仕舞い あまじまい。構造物内部に雨水が浸入しないようにする事。
アセチレン アセチレンガス。水素と炭素の化合物で、非常に良く燃えます。酸素ガスと組み合わせて酸素・アセチレンバーナーとして使用して、金属の切断や溶接をします。
アルゴン アルゴンガス。希ガスの一種で、不活性。身近な所では蛍光灯や水銀灯、ネオン管の中に封入されています。
また酸素を遮断するシールドガスとしてTIG溶接にも使用されますので、TIGは別名アルゴン溶接とも呼びます。
RGB Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)を示したもので、光の3原色。
3つのランプに赤、緑、青のセロファンを被せて一箇所に向かって照らした時、赤のランプだけ点灯すれば光は赤、赤と緑を点灯すれば黄色、全てを点灯すれば白と、さまざまな色を表現できます。
看板に例えれば、デザイン作業をするパソコンのモニターはRGBカラーで表現されています。インクジェットなどの印刷出力はRGBではなく、CMYKとなります(データ上はRGBでも作業可能ですが)。
ネオンやLEDなどの照明を利用して、ボンヤリ色が変わったり、流れたり・・・という表現を、RGBのネオン管やLEDで表現できます。
アルポリ アルミ複合板の事。
元々は三菱化学産資の商品名「アルポリック」が略された物。
アルミアングル アルミ製の部材で、断面がL字型。サイズはかなりの種類があります。
アルミ押し出し材 アルミ(アルミ合金・・・ほとんどはA6063)を400℃〜500℃の温度に熱して、鉄製の型で押し出した材料です。角パイプ、アングルなどがあります。
かなり複雑な形状でも製作する事ができますが、寸法制度は引き抜き材に若干劣るようです。
アルミコーナー アルミアングルを看板の四方に巻いて、額縁にしたもの。
アルミ引き抜き材 熱間で加工する押し出しに対して冷間(室温)で加工されます。
穴の開いた型に対して押し込んでいくような製法のようです。寸法精度では押し出し材よりも上です。
アルミ複合板 発泡ポリエチレンの両面を極薄のアルミ板でサンドイッチした板素材。看板用として広く普及しています。
アンカー アンカーボルト
アンカーボルト 看板の支柱や看板本体を固定するために、コンクリートに埋め込んだボルト。
アングル 単に「アングル」と言った場合、L型鋼を指します。
看板は殆どが屋外で使用されるので、水の溜まりやすい角パイプなどよりもアングルの方が向いています。
安全帯 高所作業時に使用する命綱。最近はこれを身に着けてないと現場に入れません。
看板職人の常識ですね。
安定器 蛍光灯の器具にセットされたトランスインバーターのこと。
行灯看板 あんどんかんばん。内部に仕込まれた照明器具によって、表示面が発光する看板。
EEスイッチ 周りが暗くなったら電源が自動的にオンになる、センサー式のスイッチ。
簡単に自動でON−OFFできるので、看板に良く使います。EEとはエレクトリック・アイの事のようです。
石グリ 正式名称「割り栗石」。岩石を割ってゲンコツ程度の大きさにした物。元々は基礎工事の際に、一番底面に敷き詰めて基礎の沈み等を防止するための物。
看板の場合、「ズボ」と呼ばれる簡易基礎で設置する時には、セメントが固まるまでの固定を兼ねて基礎内部に使用する場合がある。
イーゼル 絵を描くときに使用する三脚。最近は飲食店のメニューなどを載せたり、看板的な使用方法も数多くされています。
一枚看板 団体が唯一誇りに出来る人物や、商品など。
行って来い 色々な使われ方があるようですが、私の身の回りでは「仕入れと売値が同じ事」・・・つまり「儲けがなくなってしまった事」を指します。寂しい言葉です。
糸面 いとめん。
角の立っている部分を斜めに削り落とす事を「面取り」といいますが、角で手を切らない程度にほんの少しだけ面取りすることを「糸面」と呼びます。
EP エマルジョン・ペイント。水性塗料の事。屋外看板にはあまり使いません。木軸看板の木枠に塗るくらいでしょうか。
犬走り 建物の軒下などにコンクリートで固められた部分。
雨が地面に跳ね返って、建物が汚れるのを防止するのが目的だったようです。
元々は犬しか通れない程度の巾という意味だったようですが、最近はコンビニで高校生やヤンキーが座り込める程度の巾があります。
イモ 角パイプ等を四角に組み立てる時に、材料を45度に切断して組むのを「トメ」と言いますが、イモは90°に切断して組み立てる事です。
イラストレーター イラストを描く人・・・でもありますが、ここではAdobe社のアプリケーション。デザインをする全ての業界の、世界標準ソフト。
ただし、元々が印刷物、現在はWeb向きに出来ているので、看板では若干不便な部分もあります。
最近は看板業界もインクジェットでの印刷が主流なので、以前ほどは違和感はありません。
入角 いりずみ。内側に折れ曲がった部分の角。飛び出している側の角は出角(でずみ)といいます。
インクジェット インクジェットプリンター。又はインクジェットプリンターで印刷した印刷物そのもの。
看板業界で「インクジェット」と言った場合は、大型の看板用プリンターを指します。私自身、卓上のプリンターがインクジェットであるという概念はほとんど持っていませんね。
インバーター 電気を直流から交流に変換する装置。
半導体を使用した技術で、モーターの制御など幅広く使われています。
蛍光灯のインバーター式のものは高周波で点灯させるのでグローランプ無しで即点灯することができ、またチラツキがないという特性があります。
ウインチ 円筒状の巻き取り機でワイヤーやロープを巻き取る装置です。
手動と電動のものがあります。
看板関係では、懸垂幕装置の昇降や、看板本体の取り付けなどに使用します。
ウエット フィルムを貼るときに水を使用する事。
フィルムをそのまま貼るといきなりくっついてしまい、位置決めが困難なので、中性洗剤をほんの少し混ぜた水を粘着面にスプレーします。
こうすることにより、洗剤のヌメリと水の表面張力を利用してスムースな施工を行う事が出来ます。
ウエルカムボード 結婚式などで会場の入口に設置する、挨拶看板。イーゼルなどに載せて使用します。
ウェルダー エンジン溶接機やバッテリー溶接機など、主に作業現場で使用する溶接機。
又はウェルダー加工の事。
ウェルダー加工 高周波ウェルダー加工。
高周波で分子を振動させて、テント生地などを融着する加工。
ウケ 請け。笑いをとるという事ではありません。請け負うという事です。実は「請け負う」という事は法律的に定義されているのですが、敢えてここでは触れません。
この場では「人工(にんく)」、即ち「手間請け」であるか、「請負」であるかの話になります。「人工」の反対が「ウケ」である・・・と言えます。
最も大きな差は、ウケには責任が発生し、人工には一定以上の責任を負う必要が無いという事でしょうか。
現代的には価格の問題が大きいのですが、この責任or無責任の問題は、価格と同時に職人の仕事の質を落としていると言っても過言ではありません。
要するに、腕の良い職人を買い叩くのは、お施主様の為にならないと言う事です。
ウッドラック ポリスチレンを発泡させた板材で、短期間使用の看板に使用します。
「ウッドラック」はダウ化工の商品名で、同等製品にJSPの「ミラボード」などがあります。
弊社では7mmの厚みのものを良く使用します。
ウマ 比較的大きな製作物を、作業がしやすいように腰辺りまで持ってくる為のスタンド。
脚立を指す場合もあります。
ウマ足場 2つ以上の脚立に道板を渡した足場。または脚立そのもの。
A型看板 立て看板2基を、上端で互いに固定した両面式看板。横から見るとアルファベットのAに見える事から。
ALC Autoclaved Light-weight Concreteの略。
軽量気泡コンクリート。建物の外壁に使用されます。
コンクリートとはいえ非常に軽く、鋸や木工用ドリルで穴を開けたりする事ができます。
外壁がALCの建物に看板を取り付ける場合、軽量物であればALCのみにビスやアンカー、プラグを施工すれば良いのですが、看板が一定以上の重量の場合は、外壁を貫通して、下地鉄骨に直接取り付けるなどの工夫が必要になります。
エコソル エコ・ソルベント・インク。またはエコ・ソルベント・インクジェットプリンター。
ローランドの商品名です。溶剤系ですが環境に優しいというのがポイントになっています。
エッジテープ 水性インクジェットなどで出力した物を屋外看板として掲示する場合に、フィルムやラミネートの剥がれ防止に施す巾20mm程度の透明テープ。
水性インクジェットは、メディアに粉質の受工層があるためにオーバーラミネートフィルムが接着しにくく、屋外での長期使用でラミネートが剥がれてしまいます。これを防水して剥がれにくくするためのものです。
溶剤系のインクジェット出力では、原則として必要ありません。
FRP Fiber Reinforced Plasticsの略。繊維で強化されたプラスチックの意味です。
ガラス繊維のマットに、2液硬化型の樹脂を塗って製作します。
製作が比較的容易で、大型の物でも軽量に仕上がるので、立体造形に向いています。
FF フレックス・フェイスの略。
又はフレックス・フェイスを用いた看板の事。FF式看板。
従来アクリル板を用いてきた行灯看板の表示面を、専用のテント生地で製作した行灯。
看板の大型化や施工時・施工後のリスク低減、コストダウンに役立ちます。
FFシート FF式看板用の専用テント生地。内部繊維はガラス繊維が使用されています。
FL エフエル。フロアーレベルの事。床のライン。元々建築の、特に図面の用語であると認識しておりますが、看板業界でも普通に使います。
FL エフエル。蛍光灯の事。特にグロー式の直管を指す場合が多い。fluorescent lampの略。
行灯看板の照明はだいたいコレです。
LED Light Emitting Diode。発光ダイオードの事。
電気を流すと発光する、極性を持った半導体素子。
難しい事はさておき・・・省電力・長寿命・低発熱・紫外線や赤外線を含まないなど、光源として最近特に注目されて、交通信号機や一般照明でも従来品に取って代わっています。
看板照明としてもかなりの普及率ですが今現在製品は過渡期にあり、まだまだ割高です。
オイルステイン 木材用の塗料の一種で、表面に塗膜を形成するのではなく、木材に染み込んで着色します。
透明性のある塗料なので、塗装後も木目を活かす事が出来ます。
屋外で使用する場合の多くは、さらにクリヤー塗装やニス塗装を行ったほうが耐久性に優れます。
拝み看板 A型看板の事。横から見ると手を合わせている用に見える事から。あんまり使う人はいないっスねー。
屋外広告士 看板に関するプロフェッショナルである事を証明する国家資格。
ですが、現状ではこの資格を保有していても「自慢できる」事以外のメリットはありません(笑)。
屋外広告の日 9月10日。
昭和48年のこの日に屋外広告物法改正法案が国会で成立したのを理由に、9月10日が屋外広告の日に定められています。
ちなみに、私は全くその恩恵などをうけたことはありません。
屋外広告物条例 屋外広告物法に基づいて、各自治体によって定められた規制。
各地で内容が異なるので、看板設置時は事前確認が必要です。
屋外広告物法 良好な景観の形成又は風致の維持または公衆に対する危害の防止を目的として制定された、看板に関する法律。
自治体レベルによる屋外広告物条例も存在し、各自治体によって規制内容が異なる場合があります。
要するに自分トコだけ目立てばいいという考えで看板を作ってはイカン、っちゅー事です。
納め 全体的な、或いは最終的な仕上がりを指す曖昧な言葉。
「納めが悪い」とは、ツメが甘く、最終的にキレイに仕上がってない様を指す。
オーニング カンタンに開閉、突き出し&収納できる日除けテント。
OP オイルペイント。油性塗料の事。以前は看板や建築塗装業界では主流の塗料でしたが、弱溶剤の二液性ウレタン塗料が発表されてからは、弊社ではあまり使わなくなりました。
オブジェ objet(フランス語)。物体というような意味です。
基本的には美術的な物体を指しますが、隠語的に、全く意味の無いゴミなどを指す場合もあります。
オペ オペレーター。クレーンや高所作業車を操作する人を指します。
オヤ クレーンのアームの事。ワイヤーでぶら下がっているフック部分が「子」。なんで?・・・と突っ込みたくなります。
オヤジ 会社の社長。代表者。
回転灯 別名パトライト。
「パトライト」はメーカーの名前でもあります。
店舗が営業している事をアピールするために取り付けます。看板の一種です。
メーカー曰く、全国でも名古屋地区への出荷が一番多いのだそうで・・・なんで?
額縁 看板の場合は、装飾を目的に看板の周囲に取り付ける枠のこと。
アクリル面板の行灯看板の場合は、アクリル板の脱落防止も兼ねます。
額彫り 周りをグルッと彫る事の意味になるようです。
木彫りの看板の場合、文字の輪郭部分をV字に掘ることで、一見凸文字のように見えます。
笠木 塀や塀状の構造物の上部に被せるカバー。
形状によっては、看板にも笠木が取り付けられている物もあります。
紙セパ 紙のセパレーターの事。
粘着シートの剥離紙。離型紙。
・・・看板の文字製作に使用するカッティングシートの台紙。
カケヤ 掛矢。巨大な木槌の事。杭の打ち込みに使用します。
型枠 コンクリートを流し込む型。
多くはコンパネ(コンクリートパネル)と角材で製作します。
ガッチャ 重量物をトラックなどに固定する為の道具で、ワイヤーを歯車で巻き取って固定する仕組み。
ネーミングは当然、その音からだと思われます。
ちなみにガッチャマンとは何の関係もありませんが、ガッチャマンのネーミングは単なる思い付きだそうです。
カッティングシート 一般的にカラーフィルムの総称として定着してしまっていますが、元々は中川ケミカルの屋内装飾用シートの商品名です。
まあ、看板屋さんといえばカッティング・・・ですね。最近は事情が変わってきましたけど。
カッティングプロッター パソコンのデータによりシートの切り出し作業を行う装置です。
看板屋さんでは当たり前の機械です。
PLOTTERとは、点と線で構成されたデータ(ベクトルデータ)を出力する機械の事です。
かなばかり図 矩計図。建築物の高さ関係を詳しく示した断面図。
看板は外壁に取り付けるので、この図面があると壁面内部の構成がよく解り、仕事がしやすくなります。
金物屋 もちろん釘や針金を売っているお店・・・の事でもあるのですが、金属加工、特にある程度精密な装飾的な金属加工を行う業種を、こう呼びます。
カニ 穴掘り器の事。正式には複式スコップといい、カニの鋏のようにスコップが二つ組み合わされています。
抱きスコップとも呼びます。
看板の支柱を建てる時など、縦穴を掘りたい場合に使用します。
我々看板屋が、若い衆の根性を試すのにも有効です。イキナリ手渡して、「ハイ、1メートル掘って」。オイ、手を休めるんじゃねえ!
カネ 直角。90°の事。
この言葉を知らない人に「カネが出てない」とか「カネを出す」とか使うと誤解されるので注意。
カマチ 框。床の間や玄関など、床の段差部分に取り付ける化粧材や、建具の四辺を固める部材。畳の畳縁を付けていない短い辺もカマチといいます。
カマボコ文字 断面がカマボコのように丸く盛り上がった凸文字。
ガラリ 目隠ししつつ換気をする為に取り付ける通気口。なぜガラリというのかは全く分かりません。しかもメーカーによっては「ギャラリー」と呼んでいる場合もあり、ますます意味が分かりません。
看板にもガラリが付いています。例えば行灯等の、箱型で熱のこもりやすい物には必ずといってよいほど取り付けます。
カルプ文字 カルプという材料を用いて製作した厚みのある文字。
カルプとは「カルシウム・プラスチック」の事で、ポリオレフィン樹脂に炭酸カルシウムを混ぜて発泡させた素材。軽くて切り出し加工がしやすいので看板でも良く使われます。
カレンダーフィルム フィルム(カッティングシート)の製造法による分類です。
軟らかい状態の塩ビ材料をローラーで薄く伸ばす製法。比較的フィルム厚は厚めで、安価。
物理的に伸ばす製法の為、施工後に縮んだり、材質的に硬いので割れが生じたりする場合があります。また曲面への施工には向きません。
逆に厚みがあるのでコシがあり、貼りやすいという利点もあります。
以前はキャストフィルムに比べて安物と言われて敬遠されがちでしたが、最近のカレンダーフィルムは良くできています。
勘考する かんこうする・・・と読みます。
コレは職人用語というよりも、名古屋周辺地区の特有の言葉のようです。
良く考えるとか、考えて行動するという意味です。仕事に対して何かの指摘を受けた時に「カンコウします」の一言でゴマかす事ができる、大変便利な言葉です。
ちなみに「勘考」の字は有力説の物であって正しいとは限りません。
看板 「カンバンは、看る板と書くんだ」というのが私が最初に勤めた看板屋の社長の決まり文句でした。
見る・診る・観る・視る・看る・・・いやあ、パソコンは便利です。漢字が簡単に出てきます。
「看る」は「世話をやく」という意味になるのですが、なんででしょうね? 「看」の字は手をかざして見ている様が漢字にも表されています。もしかして「看板がお店に対して世話をやいている」という意味なんでしょうか? 不思議です。
看板の日 10月23日だとか・・・? 屋外広告の日とは別なんです。
かんばん方式 同じ「看板」ですが、私たち看板屋の「看板」とは違います。
トヨタ自動車が採用した生産方式の名前です。トヨタ自動車が特許を取得しているそうです。
通常、物を大量生産する場合は、先に部品を多目につくるので、最終的に不要な部品が余ってしまいます。
これを逆転して、後の工程側から前の工程側に必要な量の部品を発注するというシステムにしたのが「かんばん方式」です。必要量などを記載した板を「かんばん」と呼んだのが始まりのようです。
看板娘 その店にその娘目当てで客がやってくるような、美人の娘。
近年ではテレビアニメにもなりましたねー。
カンプ Comprehensive Layoutの事。
看板のデザインやレイアウトをお客様に確認していただくために製作したプレゼンテーション用資料。
規格看板 品番によって監理され、サイズや仕様などがカタロク化されたメーカー製品の看板。
規格化された物なんて・・・と思いがちですが、最近はかなり個性的な製品もあります。
ただし、私は個人的には敵対視しています。これは看板屋さんを堕落させる製品です。うーむ、この考えは看板職人ならではの、特殊なものなんでしょうか・・・。
キャストフィルム フィルム(カッティングシート)の製造法による分類です。
液状のの塩ビ材料を型にキッチリと流し込み、乾燥させる製法。比較的フィルム厚は薄めで、高価。
物理的に安定しており、長期の屋外使用に耐えうる性能を持っています。柔軟なので曲面への施工にも向いています。
逆に薄くて気温に左右されやすいので、作業に不慣れな人や極端に暑い環境では貼り難い場合もあります。
キャットウォーク メンテナンスの為に高所に設置された常設の足場。
ダムや橋梁にも設置されています。
看板の場合は、ビル屋上の広告板などの下部に設置された常設の足場などを指します。そこに立つと、キ○タマが縮みあがりますよ。
キャラコ calico。本来はインド産の綿の布を指すようですが、看板業界では選挙看板などの一時目隠しに使用する白布や、横断幕の素材として使用する白布を指す事が多いと思います。
九尺 9尺=おおよそ2m70cm。
単に「九尺」と言った場合は、九尺脚立を指す事が多いと思います。他にも六尺、十尺(とおしゃく)、四尺などなど・・・。
九尺は鉄のパイプ脚立であるケースが多いですかね。
キリ ドリルの事です。「キリ先」と言ったらドリルの刃を指します。
屈伸式バケット ブーム(アーム)の中ほどに関節のある高所作業車。「屈伸」の場合は関節部分よりも先端側がさらに伸びる物を指します。
屈折式バケット ブーム(アーム)の中ほどに関節のある高所作業車。「屈折」の場合は関節部分よりも先端側が伸びない物を指します。
原寸 実製作時の下書きや確認をする為に、実物大で製作する原稿。
看板製作には欠かせない存在です。
しかし・・・近年はパソコン上で済ませてしまう事が増えたので、以前と比べて原寸作成は極端に減りました。
蛍光シート 蛍光色のシート。
蛍光色

電磁波や熱、化学反応などにより物質がエネルギーを受け取って励起された後、そのエネルギーを特定波長の光として放出する。この光を蛍光と呼ぶ・・・ナンのことだかサッパリ分かりませんね。
要するにヤケに光って見える黄色やピンク、オレンジなどの色の事です。
光を蓄えて、その後残光する物は「蓄光」と言います。
他の光を反射する素材でできたものは「反射シート」であり、蛍光とは全く別物です。
看板でこの色を多用しすぎると、場合によっては近所迷惑になってしまいますので、使用はほどほどに。

軽量鉄骨 鋼材の厚みによる分類で、6mmを超えるものを重量鉄骨、6mm以下を軽量鉄骨と呼びます。
何故6mmが境目なのかは不明です。
ケツ 単に「ケツ」と言った場合は、仕事の完了期日を指す場合が多いです。
ケツを割る 仕事を途中で投げ出す事・・・なんですが、広辞苑によると「かくした悪事などが露顕する」とあります。なんででしょうね?
ケミカルアンカー 接着系のあと施工アンカー
試験管のようなガラス管の中に二液性の接着剤が二液を分けて封入してあり、これにボルトを突っ込んで割り、攪拌する事で反応して固定します。
そもそもは「ケミカルアンカー」とは日本デコラックスの商品名。
チューブ式の物、ガンタイプの物など種類が豊富にあります。
あと施工アンカーの中では平均して最も強く、信頼できます。
原字体 げんじたい。フォント(書体)から飾り部分を取り除いた、いわば文字の基本骨格。
ゴシック体にしろ明朝体にしろ、これが分かってなければレタリングはできません。
昔のカッティング作業は、パソコンの性能面でもフィルム材料の使いやすさの面でも、細かい文字をたくさん書くのは困難でした。
なのでイベントなどの展示パネルでは、サインペンで原字体を書いていました。
今書けと言われても出来ないかも・・・。
建植看板 文字通り建てて植える看板。
ただしどちらかと言えばタワー型の物や箱型の物、大型の物はこう呼ぶ事は稀です。
パネル式の看板を支柱に取り付けた形状の物を指す場合が多いですね。
ケンドン式 襖や障子などのように、一度持ち上げて下側から抜き取る方式。
下側よりも上側の飲み込み量を大きくすれば良い。設置時はパネルの自重で保持する事となるので、極端に軽い物は適さないと思います。
看板の場合は、喫茶店の営業中の札や、その他ある程度頻繁に取り外す物に向いています。
玄能 げんのう。玄翁とも書きます。
金槌の一種で、両口玄能の場合は片面は少し凹んでおり、反対面は少し凸状になっています。
釘を打ち込む際には凹面を使用し、最後に釘の頭を沈める為に凸面を使用。
金槌、玄能の定義ってのは結構曖昧みたいです。
クレーンのフックが付いた部分。ワイヤーによって吊り下がっている部分。
対して、アームが親。
コイル coil・・・巻きつくの意味。色々な物に対して使われますが、トタンなどの金属板を巻いたものもこう呼びます。
広告板 看板の事ですが、あまり小さいものに対しては使いません。せめて三畳以上ってトコロでしょうか。A4位の大きさの看板に対して使ったら、ちょっとオオゲサです。
広告塔 細かい定義があるわけではありませんが、タワー型の看板、縦長の箱型の看板、横幅よりも高さの方がかなり高い看板に対して使います。
規模の小さいものに対しては使いません。
不思議なもので、屋上に設置された設置されたものは横幅よりも高さが低くても、「屋上広告塔」と呼びます。
高力率 力率が85%以上の器具を高力率と呼ぶそうです。
力率は入力電力〔W〕÷(入力電圧〔V〕×入力電流〔A〕)で求められ、皮相電力(見かけ上の電力)と有効電力(実際の電力)の比率となります。

蛍光灯の器具でいえば低力の器具にコンデンサーを取り付けたものを高力率といいます。
一般家庭などに引き込まれているメーターの場合は無効電力を計測しない仕掛けらしく、低力器具と高力器具と比べた場合の電気料金の差は無いようです。
が、工場などの動力(三相3線式)の場合やキュービクル(変圧装置)を使用している場合は、高力器具の方が電気料金的に有利なようです。
電気料金のみでなく、高力器具を使用する事によって施工上のメリットは大きくなります。
一般のシーソースイッチなどを使って看板の電源を入り切りする場合、ほとんどのスイッチは15A程度が限界なので、例えば行灯看板に低力器具40W蛍光灯を20灯入れたとしますと、スイッチを2系統に分けるなどの工夫が必要になります。ブレーカーの容量にも関係してくるので、器具をたくさん使用する場合は高力を使用したほうが有利と思われます。
コーキング calking又はcaulking・・・と書きます。カルク(calk)というのは漆喰の事のようです。
コーキングとは「詰め物をする」という意味になります。コーティングではありません。
建築や看板では、防水や気密性向上のためにシーリング材を施工する事を指します。
弊社が看板施工の際によく使用するのは「シリコン・シーラント」や「変性シリコン・シーラント」、「ウレタン・シーラント」などです。
接着性も優れているので、接着剤として使用する場合もあります。
こぐち 小口。板を切断した断面。板の厚み部分。
こぐち 木口。木の角材などを切断したとき、年輪が見える断面。
腰袋 腰道具。文字の通り袋が付いてなければこう呼べません。
ゴソ 発注金額が)小さい仕事の事。
又は、動詞として用いる場合は「ちょっと忙しい」の意。例えば「ゴソゴソしてる」といえば、それなりにやる事があり、まあまあ忙しい様を示します。
云わば「儲かりまっか」「ボチボチでんなー」という関西特有の全く意味のないやり取りに近いものがあります。
骨白 こっぱく。辞書を引いても出てきません。看板業界特有の物ではと思われます。
アクリル板の乳半(乳白色半透明)と真っ白(骨白)を区別する為の語句です。
ゴーヘイ 荷物をクレーンで吊り上げ作業をする際に、上に上げる(特に巻き上げる時)にクレーンオペレーターに出す合図。
「GO AHEAD」が訛った物らしい・・・。
コラム colmn。元々は古代建築などの丸柱を指す言葉のようですが、何故なのでしょう? 現在は200*200以上の鉄の角パイプを指すようです。
どうして200*200以上なのかは解りません。
材工一式 材料と施工を一式で請け負い、工事する事。
対して材料支給で施工のみ行う事を「手間請け」とか「人工(にんく)」と言います。
サイコロ 袖看板のブラケットの事です。立方体なのでこう呼びます。
サイディング 建築物外壁に使用する、板状の素材。住宅等の小規模な建築物に良く使用されます。
セメント系の物、セラミック系の物、金属系の物とあります。
この外壁を使用した建築物に看板を取り付ける場合、軽量物であればサイディングに対してもビスを打ち込む事が出来るが、一定以上の重量物の場合は有効な下地に対して狙う必要があります。
ただしサイディングはALC等に比べても薄いので、長めのビスを使用すれば、サイディングを貫通して下地を狙うのも比較的簡単です。
再剥離フィルム 看板用として使用する普通のフィルムは、施工後しばらく経つと剥がれ難くなります。
なので、逆に一定期間で剥がす必要のある時は困る場合があります。
これを剥がしやすく材料設計したのが再剥離フィルムですが、中には勝手に剥がれてしまったり、剥がそうとしても剥がれなかったり・・・。難しい材料です。
「○月○日オープン!!」と言った表示を、オープン日前後で撤去したい場合に使用します。
サイン球 パチンコ屋さんやいかがわしいオミセの看板で、流れるように点滅するボール球。
クリヤ球、白球、色球、大きさも様々な種類があります。
激しく点滅するので寿命が短いのが欠点です。
座金 ワッシャーの事。
ボルト・ナットを締め付ける際に挟む。丸い物は丸座金、四角い物は角座金。
サゲカン ペンキを小分けして手で持ち運ぶ為の缶。サゲツ。
サゲツ ペンキを小分けして手で持ち運ぶ為の缶。サゲカン。
こんな言葉、看板屋さんでも若い人は知らないだろうなあ。
サークライン 丸型蛍光灯の事。看板では、直管に比べて使用する事は少ないです。
サブロク 3尺×6尺。約90cm×1m80cm。畳一帖の大きさ。看板や建材として使用する板材はこの大きさの物が主流です。
サンソ いうまでもなく酸素の事ですが、単に「サンソ」と言った場合は酸素アセチレンバーナーを指す事が多いですね。
サンドブラスト 高圧のエアーで粒状のガラスや砂などを吹き付けて、彫刻や表面のクリーニングなどをするシステム。
三波長
[NEW!]
三波長型蛍光灯。
光の3原色である赤・緑・青(RGB)の3波長域と呼ばれる帯域に、希土類蛍光体を利用して、光のスペクトルを集中させる事により、色が鮮やかに見えるようにした蛍光ランプ。このランプに交換すると明るくみえるようになります。
品番の末尾に「EX」と付いているのが三波長です。
CMYK シアン、マゼンダ、イエロー、キートーン(黒)。色の三原色のCMYと、色調を表現する為の黒を用いて色を表現する方法。
印刷の基本色なので、インクジェットプリンターもこのインクが使われています。
ジグ 元々は「jig」という英語で、部材を固定したり、穴位置を正確に加工するための道具・・・という意味ですが、当て字で「治具」とか「冶具」と書かれて、見事に日本語になっています。意味は英語と同じです。
Cチャン C型チャンネルの事。C鋼。軽量下地のC型材を指す場合もあります。
CD管 電線を地中に埋設する時に使用する、樹脂製のフレキシブルなホース。Combined Ductの略です。PF管と混同される場合がありますが、PF管は耐燃性があり、露出・埋設共使用できます。CD管は埋設専用で、オレンジ色の場合が多いです。耐燃性はありません。
オレンジ色の物が露出で使用されていたら、それを施工した人はインチキをした事になります。
この2種は、内径は同じものがラインナップされていますが外形が異なります。
GL グランド・レベルの事で、地面の位置を表す言葉です。
シースルー 向こう側が透けて見える・・・という事です。
看板の場合は特に、ガラスに施工するフィルム(看板用インクジェットまたは静電プロッタののメディア)の中でも細かい穴が無数に開いており、屋外からはグラフィックが見え、屋内からは外が見えるというワンウェイ・フィルムを指す事が多いです。
このフィルムは接着面(室内側)が黒いためにマジックミラー的効果があるのですが、グラフィック面に暗い色で印刷するとワンウェイの効果はあまり得られません。
写真の中でも黒っぽいところがあると、多少は室内が見えてしまう場合がありますので、完全な目隠しが目的の場合は不向きです。
シート 私たち看板屋は、マーキングフィルム、カッティングシートの事を単に「シート」と呼ぶ場合が多いです。
シート屋 看板屋さんの中でもシート仕事だけをしている会社もあります。そういった看板屋さんを、造作をする看板屋さんと区別する為にシート屋と呼ぶ事があります。
私は独立開業時、自宅で仕事を始めたのですが、作業スペースの問題もあって、自ら「シート屋です」と言ってました。
シノー しの、と書く場合もありますが、残念ながら語源が何なのかは知りません。
直径15〜20mm程度、長さ20〜30cm程度の鉄の棒で、中ほどで少〜し曲がりながら、先端に向かって細くなっています。
看板屋さんではボルト穴の位置あわせに使用したり、番線(針金)を縛るのに使います。
シハチ 4尺×8尺。約1m20cm×2m40cm。看板に使用する板材、アルミ複合板などの板材にもこの大きさの物があります。
写研書体 写植の全盛期に写植機の代名詞的に使われた機械のメーカー、「写研」が開発した書体。
パソコンが主流になった今は完全にDTPに取って代わられましたが、私が看板屋に入社した頃はまだ普通に使っていました。若いヒトは知らないだろう・・・ウヒヒ。
石井ゴシック、ゴナ、ナール、スーボ・・・。
現代のPC用書体の平成丸ゴシックも写研の制作らしいですね。
シャコマン 定義がかなり曖昧ですが、C型のクランプの事です。少なくとも私はそう思っています。
ですが、F型のクランプをこう呼ぶ人もいます。ですので私は前者をCクランプ、後者をFクランプと呼んでいます。恥をかいたり人と揉めたりしたくありませんから。
シャコマンの名前の由来にも諸説あります。
@エビ(正確にはシャコ)に見た目が似ているから。
Aシャックルに形状が似ており、「シャックル」が訛ったもの。
B国内No.1ブランドのロブスターから。
最初に勤めた看板屋さんの先輩には@と教えられましたが、個人的には少なくとも@だけは違うだろうと思います。
だって、似てねぇんだもん。
周波数 難しい事はさておき、簡単に言えば電気の波なんですが、気をつけなければならないのは、日本国内は地域によって50Hzと60Hzの二種類あるということです。
元々明治時代に現東京電力にドイツ製の50Hzの発電機、関西電力にアメリカ製の60Hzの発電機が導入されたことで、いまだにこんなヒドイ事になっているのです。富士川・糸魚川が変更線。
以前、東京に電飾看板を設置に行った際、これを忘れていて危うく60Hzの器具で製作してしまうところでした。
最近はどちらの周波数にも使えるという器具が増えています。
職人 本来は工業的な内容の作業において、熟練した技術を持つ人の事を指します。
広義ではその他の業種も含まれる事もあり、また必ずしも熟練していなくても職人に含まれる場合もあります。

@褒め言葉としての「職人」。
・・・一般人には為しえないゴッドハンドによる作業で、コストとは全く別の価値を持つ製品を作り出す人。

A標準ランクで表現される「職人」。
・・・10年以上の職務経験により身につけた技術や先読みによって、キッチリとした作業が出来る人。広義では、現場で作業をする人。現場監督や営業の人、物流関係以外の作業者。

Bネガティヴな意味での「職人」。
・・・作業以外やらない人。悪い意味で自分の都合ばかりを主張する作業者。作業以外の責任を持たない人。お客さんとのクチの利き方を知らない作業者。無口な作業者。その日に現場入りすれば、作業内容に関わらずお金がもらえる作業者。

なんかヒドイ事言ってますね・・・。Bの場合でも、同じ立場の人間として事情やキモチは何となく分かりますが。
まあ私は@でありたいものです。
字割り 看板の文字書きの下書きの際、文字列が美しく見えるように文字位置を決める事。
または看板の下書き作業そのもの。
水銀灯
[NEW!]
電球の内部に、水銀蒸気を封入したガラス管が入っており、この内部のアーク放電を利用したランプ。
レフランプやハロゲンランプなど、フィラメントの発光だけに頼る物と比べて非常に明るく長寿命なのですが、光が青白いため、看板の色が変わって見えてしまうという欠点があります。
バラストレス水銀灯等の一部の物を除いて、ランプ単体では点灯しません。別途安定器が必要になります。
水性インクジェット 水性インクの看板用インクジェット。溶剤インクジェットと区別する為の言葉です。
スクイジ フィルムを貼るときに使うヘラです。スキージ。
スコッチカルフィルム そもそもは3Mの屋外用マーキングフィルムの商品名なのですが、屋外用マーキングフィルムの総称としても使われる場合があります。
スコッチプリント 3Mの静電プリンター。又はそのプリンターで出力されたグラフィック。
一般に普及しているインクジェットよりも耐候性が高く、保証書が出るのが特徴です。
画質はインクジェットのほうが良いと思います。
筋交い 柱と柱の間に入れる、斜めの補強材の事。
軸組み(板状の物を組み合わせて箱を造るのではなく、棒状の物を組み合わせて造る)の場合、縦材・横材だけでは強度が出にくく、平行四辺形に変形してしまうので、対角に補強材を入れる事によってより強度の高い三角形にする事です。
「トラス(truss)」と呼ぶ事もあります。
スタンド看板 置き看板の事。置いただけで自立する看板。
ステカン 捨て看板の事です。
恒久的に設置する看板ではなく、一時的な広告効果やイベント会場への道案内のために電柱などに縛り付ける簡易型の看板です。
実は「捨て看板」は屋外広告物法に規定があります。材料に関しては、金属板などの恒久使用の可能な素材を使わない事などです。
なので一般的には細めの木材を使用した枠に、布地の表示面を使用するケースが殆どです。
ただしステカンは必ずしも法的に容認されているわけではなく、その他の法律と若干の矛盾があり(と私は認識しています)、グレーゾーンです。
広告物条例等によって完全に規制されている場合もあります。
ステッカー sticker。辞書によると裏に糊の付いた紙きれや、広告や宣伝文句の書かれた貼り紙・・・だそうで。
stickというのは棒(ステッキですね)という意味から、「突き刺さる」等の動詞的使われ方へ・・・。「引っ掛かって動かない」、これはクルマが泥沼なんかでスタックするの意味!! そして遂に「粘りついて固着する」!!
棒とステッカーの意味が繋がりました。たまには辞書も引いてみるもんです。
捨てコン 捨てコンクリートの略で、基礎やブロックを正確な位置に施工する為にベースとして敷かれるコンクリート。土の上では軟らかくて正確な位置を出すのが困難なので、施工の便宜上必要な物です。
原則として基礎としての強度は見込まれていません。
看板の基礎を施工する時にも必要になる場合があります。
また、ブロック塀のすぐ脇に看板を設置する為に穴を掘っていくと、ブロック塀施工時の捨てコンが現れる場合があります。強度は見込まれていないので簡単に割る事が出来ます。
ステンシル 塗装などで使用する、型紙。
板状の物を切り抜いて対象物にあてがい、スプレーなどで塗装すると、切り抜いた部分のみに色が付きます。
会社の名前などを板に切り抜いて、設備などに社名入れをするような使われ方が多いと思います。
スパッタ 溶接作業時に飛び散る火の粉。厳密には金属微粒子を指すみたいです。
スパンドレル spandorel。
看板の場合はカラー鉄板やアルミ板などを折り曲げて細長い部材を製作し、現場で一枚ずつ張って大きな壁面をつくる部材の事を指します。
形状が工夫されていて、正面からビス留めしますが完成後は取り付けビスが見えないのが特徴です。
比較的大きな看板や屋上広告板、中規模の店舗外壁などに使用されます。

が、面白い事に元々は全く異なる意味のようです。
そもそもはアーチ状建築物に必然的に出来てしまう逆三角形部分を指すようです。
建築用語としては窓と、その上の階の窓の間の腰壁に対する工法のようです。
また、防火区画の建物同士の離隔距離を指す言葉としても使われるみたいですね。これは隣り合った家を上記のアーチ状建築物に例えると、何となく解らないわけでもないですが・・・。
spanというのはそもそも柱と柱の間、又は梁と階上の梁の間を指す言葉です。
「dorel」をいくら辞書を引いても出てこないのでわかりませんが、「スパンドレル」とはどうも強度構造上必要の無い飾りや、カーテンウォールを指す言葉なのではと思います。
今ひとつ歯切れが悪いですが、この辺りで許してください(笑)。
スーパーデッキ 合計800kgから1tほどの人や荷物を載せて高所作業できる、非常に広いデッキを持ったバケット車。
通常のバケット車の作業台は約1m20cm×70cm程度ですが、スーパーデッキは3m×1m50cmのものや4m×2m位のものもあります。
以前は垂直昇降のみのリフトデッキなんてのもありましたが、最近は見かけません。
ズボ 建植看板を建てる時、穴を掘って支柱を埋め込むだけの、簡単な基礎による設置方法。穴掘ってズボッ・・・てなカンジです。
簡単な基礎とはいえ、方法が正しければそれなりの基礎強度を出す事が可能です。
墨出し 部材の切断位置や穴あけ位置を下書きする事。基礎工事などで設置位置を下書きする事。
大型の看板の面板に、文字の位置などを下書きする事。
スラー(スライ) 荷物をクレーンで吊り上げ作業をする際に、下に降ろす(特に巻き下げる時)にクレーンオペレーターに出す合図。
「SLACK AWAY」が訛った物らしい。また、「スライキ」という場合もアリ。
スライダー アップスライダー、つまり二段梯子の事。ここまで略されると、既に何の事だかさっぱり判りません。
スリーブ 中に物を通す為の筒状のもの。洋服の袖もスリーブですね。
看板製作で使用するものとしては、まず支柱を建てる時に予め埋設しておく紙管や金属管。これは、看板設置の時に大きな穴に対して径の小さな支柱を建てるのは作業効率が悪いし、かといって基礎は小さくしたくない・・・というようなとき、事前に筒を埋めておく事によって両方の問題を解決できます。
また、電線を結線する時に使用する部品にもスリーブがあります。小さな金属製(銅の錫メッキ)の筒に電線を入れてカシメます。
スレート 粘板岩をslateといい、泥が堆積して固まった岩を指す言葉でしたが、古来からこの粘板岩を屋根や塀に用いてきた事から転じて、現代の材料もこう呼んでいます。
住宅建築では、広義ではサイディング系の壁・屋根材を指すようですが、建築全般としては「石綿スレート」を指す事が多いと思います。
工場の壁や屋根に使われている波型のグレーの板材のことです。
最近は石綿ではなく人工あるいは天然の繊維を用いた同等の素材が主流となりつつあります。
寸胴刷毛 普通の刷毛は平型に植毛してありますが、寸胴刷毛はその名の通り丸型に植え込んであるので、塗料の含みが良く、広い面積を塗装するのに向いています。
石頭(せっとう) いしあたま、ではありません。「せっとう」です。
普通のハンマーよりも大きな物を指します。質量で1.0kg弱から1.5kg程度。
名前はフランス語の「masette」が訛ったようです。
セパレーター 粘着フィルムの剥離紙の事。紙ではなくPETフィルムのものもあります。
セメン セメントの事。一文字ですら略す怠けっぷり、イヤですねえ・・・。
先導材 懸垂幕装置に懸垂幕を取り付けて昇降させる際、一番上に位置して懸垂幕の荷重を受けつつ、昇降用ワイヤーに取り付けられている部材。
舞台の袖と同じで、建物(この言葉を使う場合の多くはビルなどの大型の建築物)を正面から見て左右の角の事です。
袖看板 建物の「袖」に取り付ける看板の事です。
状況的に突き出し式の看板となる事が多いので、実用上は「袖看板」は100%が「突き出し看板」であると考えても良さそうですが、「突き出し看板」の100%を「袖看板」と呼ぶわけではありません。
ソルベント 「溶剤」という意味です。
看板業界では「ソルベント」というと溶剤系のインクジェットプリンターを指します。
ゾロ引き配線
[NEW!]
天井裏や壁の裏側などに電線を敷設する際に、電線用の配管内部を通さずに剥き出し状態でたくさんの電線を敷設すること。必ずしもこの方法がダメという訳ではないのですが、度を越えるとトラブル時の修復が困難になったり、見栄えも悪くなります。
この言葉自体に細かい定義は無いと思いますが、どちらかというと「仮配線」的な意味を含んでおり、少なくともホメ言葉ではありません(笑)。
単に「ゾロ」とも言います。
太鼓張り 和太鼓の様に、一つのフレームの両面に板を張る事。
台付け トラックなどに荷物を固定する際に使用するワイヤーです。
よくクレーンで荷物の吊り上げ時に使用する「玉掛けワイヤー」と混同されますが、別物です。私も先輩にゴッチャに教えられました。
「玉掛けワイヤー」は「クレーン等安全規則219条」によって定められた加工法による物を使用しなければなりません。
台付けには加工方法に規定が無いそうです。
ダイノック・フィルム 3Mの内装用フィルム。木目が有名です。
名前が知れ渡っているので、他メーカーの同等品もこう呼ぶ場合があるほどです。
元々はアメ車の(3M自体がアメリカの会社)モールライン下に貼る木目シートとして開発されたそうです。屋外使用OKの物も増えて、耐久性はかなり信頼できます。
3Mダイノックは、現在全てが「マトリックス」というタイプの糊になっており、大面積でも貼りやすくなっています。
ダクト文字 板金製の凸文字の事。内部を気体が通るような、ダクト形状なのでこう呼びます。
竹差 たけざし。竹で出来た物差しです。書き文字作業ではコレを使います。金属製では快適な仕事はできません。
逆に竹差をカッティングで使うのもキビシイですね。
タコマン 三脚の頂点にチェーンブロックを吊り下げた装置。屋外で重量物を吊り上げるのに使います。土木作業系ですね。
建植看板の基礎を撤去するときなどは効力を発揮します。ダイレクトに力が加わるので、遠く離れて設置したクレーンよりもパワーがあるのです。
三脚を「蛸」に見立てて、万力をぶら下げた物という意味と思われます。
が、実はタコマンというのはなんと会社名! 「タコマン(株)」は荷役用品を扱うメーカーのようです。もちろんタコマンも扱っています。
立て看板 立てて使えば一応なんでも立て看板ですが、通常「立て看板」と言った場合は、手で持てる程度の大きさの平看板に短い二本足があり、何かに縛り付けて設置する看板を指す場合が多いかと思います。自立する物は置き看板とかスタンド看板と呼びます。
穴を掘って建てる物は建植看板と呼んでいます。
建て地 たてじ。足場で垂直に立てられた部材。
タッパ 立端、建端。高さを表す言葉です。「タッパ5m」とか・・・。
タペストリー 元々は飾りとして壁に掛ける織物の事ですが、グラフィックを施した布地の装飾のこと全般をさします。
ターポリン tarpaulin。
元々の意味は「防水布」、「防水帽」、あるいは「水夫」という意味があるようです。
名称に対しての定義としては以上しかないので、メーカーによって定める所は異なると思われます。
ですが、少なくとも私の身の回り(看板業界など)では、簡易型のテント生地と捉える事が多いかと思います。
「テント」というのは完成品や構造体を指す言葉であり、「ターポリン」は材料を指す言葉であるので直接的な比較がしにくく、ゴマカしているのではという説明も多く見受けられますが(スミマセン)、「テント生地」というのは、ある程度長期的な使用をする「テント」の製作で使用する生地で、「ターポリン」はトラックシートや防水シート、各種養生シートなどに使用する簡易型のテント生地です。
テント生地は長繊維織物に対候性・発色性のよい特殊樹脂を配合して防汚処理を施した物。
ターポリンは短繊維織物に樹脂を含浸させたもの。
というのが定義になっているようです。
某メーカーは「特殊配合」があるのがテント生地であり、無いものがターポリン・・・という表現をしています。

懸垂幕や横断幕など、仮設看板として設置される物は、通常はターポリンを使用します。
インクジェットメディアとして流通しているテント生地もターポリンです。
ダーマト ダーマトグラフ。三菱鉛筆の商品名。
ダーマト=dermatoとは「皮膚の」を意味する接頭語のようです。語源はギリシャ語みたいです。
ダーマトグラフは、そもそも「皮膚に書ける」という意味なのです。
水性の物と油性の物があり、どちらも看板の下書き等に使います。水性の物は後で濡れ雑巾などで消す事が出来ます。
芯の性質上、紙巻になっているので非常に折れやすく、特に水性の物は水に濡らしてしまうと一巻の終わり。
最近は何故か売っているお店が少なく、ちょっと困りものです。
ちなみに同じ三菱鉛筆のウォーターカラー(水彩色鉛筆)とは別物です。
ダメ ダメネタの事。タッチアップ用の塗料。
ダメ込み 例えば、看板を赤と黄色の二色に塗り分ける時、先に黄色を規定ラインより少しオーバーして塗り、その後赤でラインを修正していくような塗装方法。
単純な塗り分けだけでなく、文字を書く場合でも当てはまります。
黄色系やローズピンクなどは下地の隠蔽力が低いために、濃い色のベース色の上にこれらの色の文字の場合は「ダメ込み」をする必要があります。
ダメネタ タッチアップ用の塗料の事。ダメ直し用のネタ。即ちダメ出しを食らった部分を直す為のタッチアップ用ペンキ。
たま。電球の事。蛍光灯であってもこう呼びます。
玉掛け ワイヤーやロープなどを使って、クレーンのフックに荷物を掛ける作業の事。
何故に「玉」なのか・・・?
語源は諸説あります。
@ワイヤーロープのエンドアイ(端部の輪っかになった部分)を玉と称したという説。
A大事な物を「玉」と呼び、これにワイヤーを掛ける事を表したという説。
B戦時中に大砲の弾(タマ)をクレーンで荷掛けしたという説。
玉掛け不良による労働災害も数多く、クレーンの操作よりも重要とされています。
クレーン操作に資格が必要なのは理解できると思いますが、実はクレーン操作よりも「玉掛け」の資格取得の方が、講習時間・受講料金共に高いんです。
一人でクレーン操作と玉掛け(ワイヤー掛け)作業をする場合、クレーンと玉掛けの両方の資格が必要になります。
タルキ 垂木と書きます。本来は「垂れた木」、屋根の斜め部分の下地に使われる木材を指すようです。
が、看板屋さんの場合は木軸の看板の枠組みに材料となるエゾ松の40*40程度の角材、あるいはその類似品を指す事が多いと思います。
これは「胴ぶち」などと同じで、元々建築物の部位を指す言葉だった物が、主流の材料を指す代名詞的に、材料の名称として使われるようになってしまった為と思われます。
ダルマ 定義はかなり曖昧なようですが、私の身の回りでは断面が丸い両口の、大きめのハンマーを指す事が多いです。
ほぼ「石頭(せっとう)」と考えて良さそうです。
単三 看板も含めて電気の業界では、「単三」といったら「単相3線式」を指します。
比較的電力の小さい100Vの機器をたくさん使いたい場合に有効な方法で、単相2線式が60Aを得るのに2芯のVFFを2本(合計4芯)敷設するところを、単三の場合は3芯のVVFを1本敷設するのみでOKです。
一般家庭でも最近ではこの手法が主流なので、ブレーカー(親ブレーカー)が30Aだったとしてもそのブレーカーが3P(3線式)であれば、事実上60Aの容量があります。
チャンコロ チャンネルの事。特にチャンネル鋼。
こう呼ぶのは、もしかすると私の身の回りだけかも・・・。
チャンネル channelと書く。つづりはテレビのチャンネルと同じだが、「溝」という意味も持っている。断面が「コ」の字型の材料(金属)を指します。
「コ」の字からさらに曲げられて「C」型の物もチャンネルといいます。
またはチャンネル文字の事。
チャンネル文字 板金で製作した、断面が「コ」の字の凸文字、又は凹文字。
ところが 板金で作った文字の場合は、凸文字は断面が「コ」の字である筈なのに、何故かチャンネルと呼ぶケースは少ないですね。
「チャンネル文字」と言った場合は凹文字に10mm程度の耳を付けた、ネオン用の文字を指すのが一般的。
昼光色 蛍光灯の色の種類の一つで、普通の行灯看板にはこの色を使用します。
また、ネオン管の色にもこの種類があります。FD@と表記しますが、昼光色を意味するデイライトの略「DL」でも通じます。
調光 光の3原色であるRGBを色々な割合で照射して色調を調整する事。
減法調色による光の色の調整。
調色 CMYKに代表される、加法調色による色の調整。
塗料を混ぜ合わせて指定の色を作り出すこと。
著作権 知的財産権の一種で、簡単に言えば物を制作(製作)した人が自動的に得る権利。
独創性など、制作(製作)者の個性を保護する物で、要するに人の作品をパクってはイカンということです。
細かい事は著作権法によって定められています。
私たち看板屋にとっての問題は、版下のデジタル化によって、パクリが簡単にできてしまうという事です。
身近なところではインターネットで公開されている写真をそのまま(あるいは加工して)使用してしまったり、雑誌などの紙媒体で公開されている写真やイラストをパソコンとスキャナーでデータ化してしまったり・・・思い当たる例はキリがありません。
私はクリエーティヴ路線を歩んできましたので、大学の講義でもこの問題についてはかなり厳しく言われてきました。
「人の作品をパクるということは、自分の作品もパクられるということだ」。
作品がデジタル化されている現在、版権フリー(厳密にはお金を払って一時的な版権を購入する)のデータも数多く存在します。作者に敬意を払って、同時にお金も払い、これらのデータを有効活用するのがよいと思われます。
ちなみに、「版権」は買う事は出来ますが、根っこの部分の著作権はどんな大富豪でも買う事はできません。
※著作権を放棄する・・・というのはいわば「作者不明になる」ことであり、著作権を買う=お金を払ってその作品は自分が制作したことにする・・・ということはできません。
チルホール 手動式、あるいは電動式ウインチ。
そもそもは「チル・コーポレーション」の製品の事で、同社の製品が同様の製品の代名詞として使用されるケースがあります。
同社の製品は巻き取り装置のないウインチで、ラチェットのようにワイヤーを送り出すのが特徴です。古くから電源の取れないところでの荷揚げ作業などに使用されてきました。
突き出し看板 壁面看板の一種で、両面式の看板が壁面から突き出すスタイルで取り付けられたもの。袖看板はほぼ100%がこれです。
また屋内サインの室名プレートやトイレサインの同様のスタイルの物も突き出し看板と呼びます。
ツライチ 面一。複数の部材を組み立てた結果、凹凸無く揃っている事。
吊り足場 通常の足場は地面から組んだり、羽根出しを設けてから設置しますが、足掛かりのない壁面の途中や、壁面でも屋上に近い部分だけに足場が必要な場合は、予め組み立てた足場をクレーンや人力で吊り下げてワイヤーで固定します。
コレを吊り足場と呼びます。
看板屋さんならではの足場といえます。建築作業ではあまりやらないと思います。
ツルッと塗る 私が看板屋に入りたての若い衆だった頃、先輩に言われた言葉。「オイ、ツルッと塗れ!!」
当然理解不能で、私はそのままペンキを塗り続けました。いまだに解明しておりません。
どなたかご存知の方、お教え下さいませ。
低圧ネオン 普通のネオントランスの二次側(ネオン管側)は9000V〜15000kVの高圧配線となりますが、専用のトランスを使用して950〜1000V程度で使う事です。
ただしアルゴン管かアルゴンとネオンの混合ガス管にしか使用できません。
定格寿命 ある一定の条件の下での使用限度。看板の場合は蛍光灯や投光器のランプの寿命をいう場合が多いです。
テストの方法は「日本電球工業会」が定める方式で行われるようです。

蛍光灯の場合は・・・長期間製造している同一形式のランプを2.75時間点灯し、0.25時間消灯する連続繰り返し実験において多数のランプが「点灯しなくなるまでの点灯時間」または「全光束が初光束の70%(コンパクト蛍光灯は60%)に下がるまでの点灯時間」のうち短い時間の平均値を示す。

電球の場合は・・・長期間製造している同一形式のランプの連続点灯において「多数のランプのフィラメントが切れるまでの点灯時間」または「光束維持率で規定された点灯時間」のうち短い時間の平均値を示す。

ハロゲン電球の場合は・・・長期間製造している同一形式のランプの連続点灯試験において、多数のランプのフィラメントが切れるまでの点灯時間の平均値を示す。

など、球によっても方法が違うみたいですね。
定尺 材料に対してメーカーが定めた、或いは慣習的に決まったサイズ。
サブロク判(90cm*1m80cm)やシハチ判(1m20cm*2m40cm)。
厳密にはメーカーが用意したサイズと、問屋さんや流通センターレベルでコイル材から切り出された材料と区別する言葉(金属板の場合)。
でも何故かアクリル板の場合、「定尺」というと1350mm*1100mmの材料のみを指す様です。
デザインカッター 細かい模様や文字などを切り抜く為のカッター。ペンのように握って使用します。
カッティングマシンが普及する前はコレで手作業で文字を切っていました。
デザインボンド 貼った後で剥がすことが出来るボンド。紙同士の接着に使用することが多いですが、紙と金属板などの組み合わせにも使用可能。一般的なボンドや糊のようにベタベタせず、図面の上に別紙から切り抜いた紙を違和感無く貼り付けることができます。
出角 でずみ。板金などをL型に折り曲げた場合の、飛び出している側の角。反対側は入角(いりずみ)。
デスラー総統 ペンキが手についてしまう事。特に青系統の色の場合。
デスラー総統とは宇宙戦艦ヤマトに出てきたヤマトの宿敵。恐らく私の身の回りだけでしょうけど・・・というか、言い出したのは私なんです(笑)。
TL 半透明色のフィルム。
元々は3Mの半透明色フィルムの品番がTLであることからですが、他メーカー製品に対しても使用する場合があります。
TP 透明色のフィルム。
元々は3Mの透明色フィルムの品番がTPであることからですが、他メーカー製品に対しても使用する場合があります。
テクス テックス。セルフ・ドリリング・スクリューの事。
ビスの先端がドリルになっており、インパクトドライバー等でねじ込むと、ビスの先端のドリル部分が金属板に下穴を開けながら入っていきます。
普通のビスの場合は別途ドリルで下穴を開ける必要がありますが、このビスを使用すればその必要はありません。
手元 てもと。一人前の職人さんの真横で助手としてサポートする人、またはその作業を指します。
「手元」と表現する場合、多くは「一人前ではない人」が条件となります。
デラ板
[NEW!]
アルミ複合板の事。住友ベークライトの「デラニウム」という商品名から。
電圧 電気の圧力です。
圧力が高ければ高いほど、電気をたくさん送る事が出来ます。
電球色 蛍光灯の色の種類の一つで、あたかも電球のような暖かみのある光の色です。一般家庭や店舗の室内照明にも使用しますが、行灯看板の内部照明にもよく使用されます。
電光掲示板 LEDを使用して、文字やイラストを表示する看板。
以前は赤と黄色と緑だけで表示される物が多かったのですが、近年になって青色LEDが発明されて、光の3原色であるRGB(赤・緑・青)が出揃いました。
これを使ってフルカラーの電光掲示板も普及しています。
展張金具 FF式看板の、FFシートを張り広げるための金具。
多くはねじ式になっていて、ねじを締めることによってFFシートを張り、緩めるとFFシートを外すことができます。
てんびん 足場板などで偶然に支点と力点が発生して、天秤状態になる事。
これに気づかずに片側の人が降りてしまうと、残された一人が墜落する・・・これを「てんびんを食らう」などと表現します。
胴ぶち 胴縁。壁の下地材。
本来は建築物の構造部分を指す用語であるようですが、単に「胴ブチ」というと、エゾマツの断面寸法15mm×40mm程度の木材そのものを指す場合もあります。
トゥルータイプフォント 書体の表現形式の一つ。
トゥルータイプフォントが開発される前はビットマップフォントという方式が主流でした。
ビットマップはデジカメの写真と同じようにピクセルで表現されるので、細かい文字は超ギザギザになってしまいます。これを解消する為に輪郭線で表現するのがトゥルータイプフォントです。
通り 看板を建てる場合、垂直・水平が非常に重要です。
もう一つ忘れがちなのが「通り」。看板を真上から見下ろした時に、看板面が蛇行しているようでは見栄えが悪くなります。
特に横幅の大きな看板では顕著です。
垂直・水平は「水平器」と呼ばれる道具で調整しますが、通りはレーザー光や水糸という糸に地道にあわせるしか方法がありません。
通りが出ているか否かは、その看板屋さんの仕事っぷりのバロメーターとなります。
導光板 多くはアクリル板やアクリル板ベースの導光専用の板を用いて、板の厚み部分に光を照射する事によって面を光らせる板。またはその看板。
トシン 塗料シンナーの事。
合成樹脂塗料(エナメル)を希釈するのはこのシンナーです。吸ってもキモチ良くはなれません。
特性としては灯油に似ていますかね。なので「トーシン」と呼ぶ人もいます。
トツチャンネル 板金製の凸文字。箱文字の事です。
凸文字 厚みのある文字の事。
カルプ文字、板金の箱文字など。凹チャンネルは原則として含みません。
塗板液 とばんえき。ベニヤなどをコレを使って塗装すると、黒板になります。「板」とは黒板の事ですね。
現在はホワイトボードの方が主流なので、弊社では全く使いません。ですが、今でもホームセンターの塗料コーナーに並んでいます。
ドブ漬けめっき 溶融亜鉛メッキ。約450℃でドロドロに溶けた亜鉛合金がナミナミと入ったプールに、その名の通りドブ漬けしてメッキします。
別名「塗装メッキ」と呼ばれたりもしますが、塗装と大きく異なるのは材料の鉄とメッキの間に鉄と亜鉛の合金層が生成されることです。このため塗装のように剥離しません。
また液槽の中に漬けるので、パイプの内部も処理できます。
トマリ ペンキの、下地隠ぺい力の事。
色による違いと、塗料による差があります。
色による違いとしては、レモンイエローやマゼンダ、赤、純白など、鮮やかな色はトマリが悪い傾向にあります。
また、塗料のブランドによってもかなりの差があります。
トメ 角材や角パイプなどを45°に切断して90°に組み合わせる事。
共加工 二つ以上の部品を仮組みして、同時に加工する事。
例えば、完成時にボルトで組み合わせる部品を別々に穴加工すると、穴位置が合わない可能性がありますが、二つを重ねて固定してから、同時に穴加工をすれば必ず穴位置はピッタリと合います。
ドライ 粘着フィルムを貼るときに、水を使わずに貼る方法。
トラフィックペイント 路面表示用の塗料。
ペンキタイプもあるので、ほんの少しラインを引きたい時に、普通の塗装感覚でライン引きできます。
ドラフター 図面製図用の台。
昔は図面といえばコレを使って書いていましたが、現在は完全にCADがとってかわりました。
ドラフターのメーカーをいえば武藤工業ですが、同社は現在、看板用インクジェットプリンターのメーカーとしても有名です。
トランス 変圧器の事。電圧(ボルト数)を変えるために使用します。
昇圧器と降圧器があり、看板照明で使用するのは殆どが昇圧器です。
トランス内部(この場合は巻線式)にはコイルが二つ入っていて、その巻き線比によって昇圧比が決まります。
高圧で安定した電源を得るために、水銀灯やネオン管を点灯させるのに使われます。
巻き線式のものだけでなく、半導体を使用したインバーター式のトランスもあります。
鳥居 トラックの荷台とキャビン(運転席部分)の間に配された荷物掛け。
長い物を運搬する時は、ここへ立てかけます。櫓(やぐら)と呼ぶ人もいます。
ドロ 本来はドロ絵の具といいます。ターナーの「ネオカラー」などを指す言葉ですが、看板屋さんでは水性塗料全般を指す言葉としても使われます。
油性塗料と区別する為に、「その塗料はドロ?」みたいな使い方もしますね。
トン付け 板などの部材を並べて設置する際に、部材の端と端を重ねて取り付ける事なく、厚み部分を「トン」と合わせて付ける方法のこと。
通常、薄い板の場合はトン付けだとうまく行かないケースが多いのでやりません。
トンボ 釘やビスに20cm程度の針金を中ほどで巻いてセットしたもの。
見た目が虫のトンボに似ている為、こう呼びます。木枠の看板を針金で縛りつける際に使います。
トンボ 印刷物などで、周囲をカットする位置などを示すマーク。
昔は看板業界には無縁の物だったのですが、インクジェットの普及で当たり前に使うようになりました。
トンボ アルミ製の既製品の突き出し看板は非常にヒネリに弱いので、これを補強する為の振れ止め。つっかえ棒。
なぜこう呼ぶのかは正確には知りませんが、多分グランド整地用の道具である「トンボ」に似ているからでは・・・と思っています。そのグランド整地用のトンボは、虫のトンボに似ているからなのだそうですが、看板のトンボはどう見ても虫のトンボには見えません(笑)。
中塗り 塗装作業で、三回塗り以上塗り重ねる時の、下地塗装(下塗り)と仕上げ塗装(上塗り)の間の塗装。
鉄骨の塗装では中塗りに対しての細かい定義はないと思いますので、上塗りと同じ塗料を使用する事が多いのではと認識しております。ただし色まで同じだとどこまで塗ったのか、本当に3回以上塗り重ねたのかが分かり難いので、中塗りは色を変える事があります。
これとは別に、上塗りの色が下地の隠ぺい力の低い色(レモンイエロー、マゼンダ、赤、その他の原色など)の場合は、上塗りする前の状態が白、あるいは上塗りに近い色である必要があります。なので鉄骨などをレモンイエローに塗装する場合は、錆止め塗装、中塗りの白塗装、上塗りのレモンイエローという工程が最低限必要になります。
二液性ウレタン塗料 主剤(塗料)に硬化剤を混ぜると反応が始まり、溶剤が揮発して乾燥するのとは別に、二液の反応によって硬化する塗料。
二液型の塗料には他にもエポキシ、シリコン、フッ素などがありますが、一般的に使用されている二液型塗料のなかではウレタンが最も名前の通りも良く、普及しているのではと思います。
ウレタンといっても塗料の場合は実際には「ポリウレタン」を指すようで、私もハッキリいって詳しく判らないのですが、「イソシアネート基(硬化剤に含まれている)」と「水酸基」が反応すると「ウレタン結合」という名称の分子結合をする事を利用した塗料のようです。
以前は「二液性ウレタン塗料」といえば専用のシンナーで希釈するものしかありませんでした。これは車両塗装用としては良いのですが、刷毛塗りが基本となる建築塗装では非常に作業性が悪く、また再塗装時に使用すると元の塗装を侵してしまい、扱い難いものでした。
2000年の少し前だったと記憶しておりますが、弱溶剤(塗料シンナー)で希釈できる二液性塗料が発売されてから、建築塗装は大きく変わりました。
弊社は当初からこの塗料を積極的に使用しておりますが、作業環境などに品質が左右されやすい普通のペンキに比べて圧倒的な耐久性を持っています。
乳半
[NEW!]
にゅうはん。乳白色半透明の事。
行灯看板などの面板に使用します。内部の照明の光を透過して、白く光ります。
人工 「にんく」と読みます。ここでは「じんこう」と読むワケではございません。
主に職人さんの一日当たりの労働力を指す単位として用います。
転じて、他の会社に応援に行って、その日当手間賃を請求する事を指します。
ネオン 点灯する原理は蛍光灯とほぼ同じですが、曲げ加工を施しすことによって、文字型やマークなどの様々な形状にすることが出来るのが最大の特徴です。
また独特の光も魅力の一つで、ボンヤリとした不思議な光り方が街を彩り、鼻の下を伸ばしたサラリーマン男性を夜のしじまへと誘います(笑)。
「ネオン管」の名称は内部に封入されるネオンガスからくるものですが、実は一般的に「ネオン管」と称するものの半分程度はネオンガスではありません。蛍光灯と同じくアルゴンガス、又は混合ガスになります。
行灯看板などの電飾看板全般を「ネオン」と呼ぶ方もみえますが、基本的には間違いといえます。その割りにネオン管の全てがネオンガスではないというのも不思議ですが。
ネオンサポート 正式にはネオンサポーター碍子。
高圧配線であるネオン管は、造営物(ネオン管を取り付ける看板本体や建築物)からの離隔距離が定められています。取り付け箇所を確実に絶縁するために、適切な長さのネオン管取り付け用の部材が用意されています。それがネオンサポーター碍子です。
ネオン管はネオンサポーター碍子に、銅製のバインドで締結します。
ねこ車 ねこぐるま。土などを運ぶ一輪車のこと。単に「ねこ」とも言います。
ネタ ペンキの事。
特に、今その現場で使用するペンキを指します。応用的にペンキ以外の材料を指す場合もあります。
根巻き 支柱の根元部分をある程度の高さまでコンクリートで覆う事。
支柱を伝って雨水が根元部分に溜まって支柱の根元が錆びやすくなるので(根腐り)、水はけを良くするために施します。
また
野建て看板 道路脇の田畑や施設敷地内に建てる広告看板。建植看板の一種。ロードサイン。
基本的には広告主と地主さんは異なり、広告主に対しては年契約や月契約などの貸し看板となります。
糊貼り ベニヤのパネルに白い紙を糊で貼ること。
昔はイベント看板などはこうして作っていました。
文字を書くのは一人前の職人さんの仕事で、糊貼りは若い衆の仕事です。結構いろいろな基本が詰まった作業で、フィルム貼りや障子貼りにも技術が活かせます。
のぼり 幟。のぼり旗。
縦長の布を竿に取り付けて、目印にするもの。
布地はテトロンか綿が用いられます。現在はテトロンが主流で、表示も印刷によって行います。昔は綿が主流で、染め抜きで行っていたようです。
片面からのみ印刷して、反対面は裏写りするかたちになりますので、文字は反転します。
竿を通すリングを「チチ」といいます。昔は「乳(ち)」と呼んだみたいです。
のれん 暖簾・・・と書きます。そもそも寒さ除けだったようです。
古くからお店の看板的存在として親しまれてきました。
ノロ 本来はセメントの粉を水だけで練ったもの。
セメントは砂と水で捏ねれば「モルタル」、砂と砂利と水で捏ねれば「コンクリート」となります。
但しノロの定義は非常に曖昧で、セメント全般を指す場合もあるようです。その他セメントに留まらず、様々な「
ドロッ」と飛び散ったような物を指します。
私にはこれ以上はわかりませんのでカンベンしてください。
ハイカラー 大同塗料の看板用塗料。同社のロイヤルカラーよりも細かい文字書きの作業性に優れています。
ですが、カッティングやインクジェットの普及、及び塗料シンナーで溶くタイプの二液性ウレタン塗料が出てから、弊社では全く使わなくなりました。
バイナル バイナル・グラフィックス。vinyl graphics。
ビニールでできたグラフィック、つまりカッティングやインクジェットの事ですが、「バイナル」あるいは「バイナルグラフィックス」と言った場合は車用(バイクも含む)のグラフィックで、比較的大面積に貼ったものを指します。小さなステッカーに対してはこういった表現はしないようです。「バイグラ」といかにも日本人的な略しかたをする場合もあります。
アメリカの映画「ワイルドスピード」(2001年)の影響でブレークしたというのが有力説で、その後D1グランプリなどの影響もあって広まったようです。
従来の車用のグラフィックといえば直接ボディにペイントしてしまっていたのですが、バイナルの場合は剥がすことができます。工期も短く、施工価格も直接ペイントするよりも低めで、作業者・製作者によっての価格設定のバラツキが比較的少ないのではと思われます。
バインド バインド線。電気工事用の針金の事。絶縁の為にビニールでコーティングされています。
バカ穴 ネジ穴加工する時に、ネジをねじ込む穴ではなく、ネジ山を切る事なくネジが貫通する穴。ネジ径よりも大きな穴。
応用として、本来開けるべき大きさよりも大きく穴を開けてしまった場合は、ネジ穴に限らずこう呼ぶ時があります。
バカ棒 本来は、適当な棒切れに一時的に必要な長さを記した、いわばその現場のみで通用する物差し。
転じて土木作業時の測量で使用するメジャーポール。
バケット 高所作業車。または高所作業車の、作業者が搭乗する部分。
厳密には鉄などで籠状に組まれた物はバケットとは呼ばず、「バスケット」と呼びます。FRPなどの樹脂で成型されたバケツ状の作業床をバケットと呼びます。
バスケット バケット車の作業者が搭乗する部分は、FRPなどで容器状になっている場合は「バケット」(バケツ)と呼びますが、鉄パイプで籠状に組まれている場合は「バスケット」と呼びます。
バタ角 3寸×3寸程度、あるいはそれ以上の太さの断面寸法の木の角材。細かな定義があるかどうかは判りませんが、カンナなどで表面を仕上げたような、直接的に看板などの商品・製品の材料になるような物は指しません。
製品を地面に置くときの枕木(敷きバタ)や、つっかえ棒に使用するような、荒っぽい物を指す事が一般的なようです。
端角とか、端太角と書くらしいです。単に「バタ」と呼ぶ事もあります。
ハツリ 斫り削り。鑿(のみ)や鏨(たがね)で硬い物を削る事。
現在ではコンクリートやアスファルトを「ドガガガガガ・・・・」と割る作業を指す事が多いと思います。
「はつり」という言葉は古来からあるようですが、「斫り」は当て字のようです。
バチ 行灯看板などの製作のために鋼材を箱型に組む場合、強度を出す為に入れる斜めのつっかえ棒。丸棒を使用する事が多い。
方杖の事。
バトン 懸垂幕装置で、幕が風で千切れたりしないように1m間隔程度にセットされる金属製の棒。先導材を含んでこう呼ぶ場合もあります。
鼻の脂 足場に登って看板を取り付けました。クリーニングして完了です・・・足場を下りるその時、ほんの少しの汚れを発見しました。手元にある水とタオルでは取れません。
そんな時、いいものがあるんです。
誰でもいつも持ち歩いている万能クリーナー、鼻の脂。特に私のような中年男性は大量に持ち歩いています。
でも、たくさん汚れている時は素直に足場を下りて、正規のクリーナーを取ってきましょう(笑)。
パナグラフィックス 3MのFF(フレキシブル・フェイス)のブランド名。名前が浸透しているので、他社製品の物も含めてFF全てを「パナグラ」と呼ぶ事も。
ハネダシ 羽根出し。(丸太)足場の一番下部に横方向に丸太を出し、ベニヤを敷いた部分。
本来は窓などから突き出して設置する足場の事。
パネル 平看板本体、特に文字の有無に関係なく平看板本体を指します。
最近はアルミ複合板などもこう呼ぶ場合があります。
文字が入ってない状態の物は看板ではないので、最初に勤めた看板屋さんではそれと区別する為にこう呼んでいました。
パネル看板 平看板の事。平面構成の看板で、行灯などの箱型の物、凸文字などが付いた立体構成の物はこう呼びません。
巾木 壁の一番下、床と接する位置に取り付ける横材。部屋の場合は掃除機などが当って壁が傷付くのを防いでいます。
自立式の看板や、タワー型の看板にも傷付きや汚れを防止するために取り付ける場合もあります。施工時の、地面との最終的なスキマ調整部材でもあります。
また、デザイン的にも締まりが出て、より安定感のあるデザインとデザインとなります。
ハメ殺し メンテナンスの必要が無い部分への蓋などを、取り外し式にせずに完全固定にしてしまう事。
特に本来ならば外れて欲しい部分が外れない場合に「ナンだ、ハメ殺しかよ!!」と言ったりします。
バラスト 水銀灯などの安定器のこと。
「ballast」は元々、船の船底に積む砂や砂利のことで、船を安定させる為のもののようです。
転じて鉄道の線路に敷く砂利も指すようです。セメントを捏ねる砂利や駐車場に敷く砂利を「バラス」と呼ぶ事がありますが、どうやらこれが元のようです。
調べてもハッキリとした事は判りませんでしたが、「安定させる」という意味から水銀灯や蛍光灯の安定器も「バラスト」と呼ぶのではないでしょうか。

私たちは通常は安定器のことを「トランス」と呼ぶことが多く、一言で「バラスト」というと、ナンと「バラストレス水銀灯」を指す場合が多いと思います。
そもそも「バラスト(安定器)」が不要な水銀灯のことなのに「バラスト」とか「バラスト球」と呼んでしまっています。
バラストレス水銀灯」はどうみても砂利には似ても似つきません。
バラストレス水銀灯 バラスト(安定器)の不要な水銀灯。セルフバラスト水銀灯、チョークレス水銀灯とも呼びます。
通常の水銀灯は安定器からの電気によって、始動当初は二つある主電極の内の片方と、補助電極が放電をして予熱的な動作を開始します。一定以上の温度になって初めてアルゴンガスがイオン化し、ガスが反応しながら二つの主電極の間で放電する構造です。
対してバラストレス水銀灯は「バラストフィラメント」という加熱用のフィラメントが安定器の代役を務めています。

100V用と200V用があり、電圧の高い200V用は安定した放電状態を得やすいのですが、電圧の低い100V用は予熱用にバイメタルのスイッチが仕込まれています。
このため一見同じように見える100Vと200Vは、100V用の方が価格が高くなっています。

通常の水銀灯に比べて、電球を直接電源に接続するだけで設置ができるので初期投資は少なく済みますが、電球の寿命は短く、電球も同等の水銀灯と比べて割高です。
また発光効率が低いのでワット数の割りに思った明るさが得られない場合もあります。
特に100Vの物は電源の条件にシビアで、他の器具と同じ電源に接続をすると電力供給が不安定になり、点滅をしたり点灯をしなかったりというトラブルを起こす場合があります。
160Wのバラストレス水銀灯は、一般的な電球と同じ「E26」という口金になっていますのでどこにも付ける事ができてしまいますが、専用の器具を使用する必要があります。
パラペット 建物外壁の屋上部分やベランダなどに、墜落防止などを目的に立ち上げた壁。腰壁、胸壁などとも呼びます。
私たち看板屋さんにとってはここは格好の看板取り付けスペースとなります。
ここに取り付けた看板を「パラペット看板」と呼びます。
ハロゲンランプ フィラメントが熱されて発光するという意味では普通の電球と基本は同じですが、ハロゲン元素を加えたガスが封入されているのが特徴です。
このガスのお陰で発光温度が高いので光が明るく、タングステン製のフィラメントがハロゲンと化合と分離を繰り返してフィラメントを再生するので寿命が長いのが特徴です。
盤木 色々な使われ方があるようですが、加工物や製品を地面に置く際に、枕木として置く木の事をこう呼んでいます。
番木と書く人もみえるようですが、私は「盤」だと思っています。
ちなみに・・・正確には「バンギ」と読むようですが、私はついつい「バンキ」と言ってしまいますね。
反射シート 自動車のヘッドライトなどの光を反射して光るシート。交通標識などに使用されています。
フィルムの中に無数のガラスビーズが入っています。
番線 針金の事です。
何故「番線」という名前なのかといいますと、太さが番手で表されている為です。
通常は単に番線と言った場合は、丸太足場の絞りなどに使用する、「ノーリツの番線」(ノーリツはメーカー名)を指します。これは「なまし鉄線」の一種で、焼き鈍しをして曲げやすく軟らかくした鉄線です。番手は#12になります。
数字が大きくなるほど針金の径は細くなります。
#4=6mm、#8=3.9〜4.0mm、#10=3.1〜3.2mm、#12=2.5〜2.6mm、#14=1.9〜2.0mm、#16=1.5〜1.6、#18=1.1〜1.2、#20=0.85〜0.9、#22=0.66〜0.7、#24=0.52〜0.55、#26=0.42〜0.45、#28=0.33〜0.35、#30=0.29〜0.3。
数字は全て網羅されているわけではなくて歯抜け。ここに挙げた例の物程度だと思います。
PF管 VVFなどの電線を屋外配線したり、地中に埋設したり、損傷防止のために使用するフレキシブルなパイプ。
同様の使用方法をするものにCD管もありますが、埋設専用のCD管に対してPF管は露出・埋設両用です。
ピクトサイン イラストで表現された看板や表示の事。トイレの男女マーク、禁煙マークなど。
JIS規格安全標識の様に、規格化されているものもあります。
ビット インパクトドライバーなどで使用する先端パーツのことです。
プラスドライバービット、六角ビット、ドリルビットなどなど。
英語のbitには少しとか、少量とかの意味に加え、脇役とか小片などの意味があるようです。今ひとつ釈然としませんが、これくらいしかわかりませんでした。
ピット文字 ピットとは凹みとか穴の意味で、ピット文字というと凹んだ文字の事になります。
多くは板金で製作して、凹みの中にはネオン管を配します。
その上にアクリルカバーを被せる文字もありますが、それはピット文字には含みません。ネオン管が直接見えるタイプの文字を指します。
日除け暖簾 いわば和製ロールスクリーンで、軒下などに吊るします。和っぽいですね。
元々は布地の染め抜きで製作する事が普通でしたが、近年はターポリンなどの化学繊維やテント生地でも製作する事が増えています。
平(ひら) 平面のものを水平にすること。
例えば、垂直に起こして取り付ける看板を、水平に置く事を「平にして置く」といいます。
平看板 パネル式の看板で、特に立体的な表現の無い看板。
ビルボード billboard。広告看板のこと。明確な定義はないようですが、比較的規模の大きな看板を指す事が多いようです。
アメリカの音楽情報誌の名前でもありますね。
ファサード facade。フランス語で、「c」の下にヒゲが付くのが正しい。
建築物の正面のことで、英語の「face」に相当する言葉のようです。
この場所にお店の顔として設置される看板を「ファサード看板」と言います。
VA VVFの事。Vinyl Armorの略。
VP ビニールペイントの略。塩化ビニール系と酢酸ビニール系とあります。
水性の物は膜を張る性質があり、木部やコンクリート等たいていのものに塗装できるという特性があります。
屋外で使用する場合は、VPは下地塗装と考えて、油性塗料で上塗りするのがよいと思います。
VVF 600Vビニール絶縁ビニールシースケーブル平型」の略。
現在はJIS規格によってこの名称で定められていますが、それ以前は「VA」とか「Fケーブル」などと呼ばれていました。いまだに弊社でも「VA」と呼んでいます。「VVF」と呼ぶ人は見たことがありません。
建築物に設備される一般的な電気器具の配線は、ほとんどこれが使われています。屋根裏などはこの電線が縦横無尽に張り巡らされています。
一般店舗などの看板の電源に使われている電線もほとんどはコレです。
フィルム 看板屋さんの間では、「カッティングシート」などの粘着フィルムを指します。
また、特にガラス用のフィルムを指す場合もあります。
フェイス フレックス・フェイスの事。FF式看板のテント生地部分、特に表示まで入った物を指す場合が多いです。
フェンス看板 フェンスのように、敷地境界に沿って設置する看板。または形状がフェンスに似ている看板。
稀にフェンスに取り付ける看板を指す場合もあります。
フォント 書体の事。
元々は大文字・小文字・数字など,同一書体で,同一の大きさの欧文活字の一揃いという意味だそうです。

フォントは看板とは切っても切れない関係にあります。
全く同じ文字列を、「まるもじ」で書いた場合と「明朝体」で書いた場合とでは、見る人に与える影響は全く異なります。
最近はパソコンでデザインをする事が当たり前の時代で、一枚の看板に使用するフォントの種類がやたらと多い看板や、規模の大きい看板なので太い書体を使用するところを異常に細い書体を使用している見苦しい看板も見受けられます。

最近は看板と印刷物の境目がなくなってきている傾向があり、私自身近年のデザインに目が慣れてきてしまった感はあります。逆に極太のフォントを使用した看板は古臭く見えてしまいますね。
ふかす 面板を規定位置まで出す為に、下地を挟んだり足したりすること。
セメントを捏ねる容器の事です。正式には「トロ舟」。
分ネジ ぶねじ。インチネジの事。ウイットとも言います。
一般的に出回っているネジ(ボルト・ナット)には大きく分けてインチネジとミリネジがあります。
1インチは25.4mmです。
私も詳しくは知らないのですが、インチの文化圏では1インチを基準として、その何倍、またはその半分、更に半分、またさらに半分・・・という考え方をするようです。
インチ 1/8 1/4 3/8 1/2 5/8 3/4 7/8
分母を8にすると 1/8 2/8 3/8 4/8 5/8 6/8 7/8 8/8
呼び 一分 2分 3分 4分 5分 6分 7分 8分
mm換算 3.17mm 6.35mm 9.52mm 12.7mm 15.8mm 19.05mm 22.2mm 25.4mm
私は個人的に、この「分ネジ」が非常に嫌いです。理由の一つは趣味のバイクや車ではミリネジを使うからなのですが、ミリネジの方がネジのピッチが細かく、締め付けトルクやゆるみ止めの管理面で有利です。細かい数字を覚える必要もありません。
建築関係では分ねじが多いですが、最近は随分ミリネジが多くなりました。

看板の仕事では3分、4分、5分あたりを使用する事が多いですね。弊社ではその代わりにミリネジのM10、M12、M16を使っています。分ネジは嫌いですから。
プラグ プラスチック製の、小さなアンカー。
コンクリートに専用のドリルで穴を開けて、砲弾型の、あるいは筒状のプラスチック製プラグを挿入。タッピングビスをねじ込むとプラグの外径が広がって穴から抜けなくなるというものです。
フリートマーキング フリート(fleet)とは元々「船団」という意味のようですが、現在は車の団体も指します。
フリートマーキングといいますと、大型トラックなどで物資を運送する会社の所有する全てのトラックのボディに、統一性のあるデザインで看板を入れる事と認識しております。
このあたりが曖昧化して、車両マーキング全般を指す言葉として使われているケースも見受けられます。
プレスター スクイジ、スキージの事。フィルム貼りの時に使用するヘラ。
プレゼン プレゼンテーションの事。presentation
企画案を提示すること。お客様に対しての案の提出もそうですし、社内で意見をまとめる為のプレゼンもあります。
私が看板屋さんに入社した頃は実製作の前にデザイン図(意匠図)を制作する事は比較的稀でした。理由はパソコンによるデザインがあまり普及していなかったからです。看板のレイアウトは職人さんが決めていました。
現在はどんな小さな物でもプレゼンを行うのは常識といえます。
フロスト すりガラス調のガラスフィルムの事。
壁面広告板 主にビルなどの壁に取り付けた看板を指します。
「壁面看板」ではなく「壁面広告板」と表現した場合は、比較的規模の大きなものを指す場合が多いと思います。
ペコチャンネル ピット文字用のチャンネル文字。
ベタ付け 非常に曖昧な言葉で、明確な意味はないと思いますが、いくつかの使用例を。
@「アルポリをベタ付けする」
・・・これは本来ならば鉄枠や木枠にアルミ複合板を張ったパネルを製作するところを、アルミ複合板をそのまま直接壁に取り付けてしまう様を表します。
A「ボンドでベタ付けにする」
・・・ビスで留めるべき看板を、何かの理由で接着剤などで固定する事。擬音として使用した例ですね。
B「トラックをベタ付けにする」
・・・作業効率向上などのために、建物の正面玄関などの目の前にトラックを停める様を表します。
ペーパーセメント 紙用の糊で、デザイン作業用のものです。
パソコンが普及していなかった頃は、一枚の紙にロゴなどを描いた紙を切り抜いて貼り、看板のデザインをしていました。この時に使うのがペーパーセメントです。
普通の糊は水がベースになっているので、この作業に使うとデザイン用紙はふやけて波打ってしまいます。
ペーパーセメントは溶剤がベースなのでふやけません。
また何度も貼りなおしができるのも特徴です。
「ミツワ」のものが有名です。
方杖 本来は支柱間に渡された梁を支える斜めの部材のことですが、斜めの補強材全般を指す場合もあります。
ボーダー 元々は「border」はふち、とか境界といった意味の英語ですが、縞模様を指す事もあります。
看板の場合は、ネオン管を直線ライン上に配する事や、比較的巾の狭い箱状の飾りを直線に配する事などを指します。
ホーロー看板 琺瑯の看板。
金属板に二酸化ケイ素などのガラス質の釉(上薬)をかけて焼き付けた物。非常に耐久性が高いので、現在の塩ビフィルムなどが無い頃はこの看板が主流でした。
広告や商品のサイクルが短くなった事などから姿を消したようです。
ボンデ ボンデ鋼板。電気亜鉛メッキ鋼板。
塗装用に開発されたメッキ鉄板。
マイルドソルベント ソルベント=溶剤、に対して、溶剤が少し緩めのインク。
作画性能としては水性に近づいて非常にキレイですが、メディアに対してのインクの密着性能などではリアルソルベントに劣ります。
最近はインクや機械性能の向上で、その境目は無くなってきています。いずれ無意味な言葉になるかもしれません。
巻き線 巻き線式ネオントランス。
インバーター式のネオントランスと区別するための言葉で、変圧させるのに内部のコイルの巻線比によって昇圧させる構造。
マーキング マークを施す事ですが、看板屋さんのあいだではカッティングそのものやカッティングシートを貼る事を指す場合が多いです。
マグネットスイッチ 電磁開閉器。
大きな電気の流れる回路を手動で入り切りすると火花が出たりして、接点を焼損してしまいます。
これを電磁石の力で確実に入り切りできるようにしたのが「電磁接触器」です。ここへさらに、過負荷が掛かった時にバイメタル(熱膨張率の異なる二種類の金属を張り合わせて、熱を持った時に反り返る素材)が働いて自動でスイッチが切れるようにしたのが電磁接触器です。
大型の行灯看板や電飾看板、あるいは何基もの看板のスイッチを同時に入れる事ができます。
マグネットシート ラバーマグネットともいい、厚さ1mm未満のシートが鉄板などに磁石の力でピタッとくっつくように製造された物です。
厚みは殆どが0.6mmか0.8mmです。
車両に一時的に看板を表示したい時や、ホワイトボードなどに一時的に表示したい時に使用します。初心者マークなんかもこれですね。
ただしホンダNSXやフェラーリ、ロータスヨーロッパなど、ボディがアルミやFRPの車にはくっつきません。デロリアンもステンレスなのでくっつきません。注意が必要です。
マゴ。
クレーンのアームの先端にとりつけてアームを延長するための部材。
アームを「親(オヤ)」といい、ワイヤーでぶら下がっているフックのついた部分は「子(こ)」。
単純に長さを稼ぐ為ではなく、ビル屋上などに荷物を上げ下ろしする際に、ビル上端の角部分でアームが「へ」の字の曲がるので、より遠いポイントでの作業が可能になります。場合によってはビルの向こう側で作業する事もあります。これを山越えといいます。
マゴをさらに延長すると「ひ孫(ヒマゴ)」。
マスカー 粘着テープの片側に、ビニールシートが付いている養生用品。シート付き養生テープ。
塗装作業の時、マスキングと養生が一度にできるので便利です。
またい 全い・・・と書きます。ちなみに、必ずしも職人用語ではありません。でも何故かこの言葉を使う職人さんは私の身の回りに多い・・・?
カンペキとか無事とかの意味ですが、少なくとも私の年代では、この言葉は口語体ではないっスねー・・・。
施工方法の打ち合わせをするときなどに、「この方法の方がマタイ」とか言います。
私は使いません(笑)。
マトリックス matrix。
何故・・・? 粘着フィルムの施工性向上のために、特殊な処理を施した物をこう呼びます。
どうしてかわかりまsんが、メーカーの用語としては普及していないようです。
元々は「子宮」をあらわす言葉のようですが、現代的には非常に幅広い意味に使用されています。
あくまで私見ですが、糊に対して使われた理由としては「何かに包まれた」という意味でしょうか。カプセルに封入された粘着質が、圧縮によって開放されて初めて接着する・・・という意味・・・かな?(笑)
まんじゅう 看板などの基礎で、支柱のレベル調整のために基礎上部に盛り上げるコンクリートやモルタル。
広義では、看板の支柱の根元に根腐り防止の為の寝巻きをするほどでもない場合に、モルタルを少し盛り上げる事を指します
見切り 非常に曖昧な言葉ですが、特に建築物内装工事などで、壁や床を張っていき、その端の部分の事。
見切りが材料切り離しで終わっていると非常にまとまりが悪く見えるので、「見切り材」と呼ばれる部材を取り付けます。壁と天井の角に取り付ける細長い材料、巾木なども見切り材の一種です。板同士をトン付けにせず、間に挟みこむ部材もあります。「見切り材」を「見切り」と表現する場合もあります。
水切り 軒天井に雨水が回り込まないように、壁面の最下部に取り付ける部材。窓枠の下辺に取り付ける物もこう呼びます。
看板の場合でも、スパンドレル看板などにはコレを取り付ける場合がありますが、軒天井のように雨水が回りこむ巾があるわけではないので、装飾的な意味が大きくなります。つまり「見切り」に近くなります。なので、現場でも見切りと水切りがゴッチャになる事があります。
見附け 見付け。
横長の材料を正面から見たときの厚み部分。例えば棚板の厚み部分。
同様に見たとき、奥行き部分の寸法は「見込み」と言います。
ミシン ミシン鋸。つまり、糸鋸盤の事です。
看板製作では、カルプ文字等の切文字を製作するのに使用します。
みみ。本来は丸太を縦割りにて板を作ったときに、板の両サイドに残る木の表面部分。耳付きの木材で看板を作ると、非常にナチュラルなイメージに仕上がります。
転じて、木材以外の部材でも似たような不要な部分を「耳」と称する場合もあります。
また「ベロ」と混同して使われる場合もあります。職人用語は曖昧な言葉ばかりです。
ムク 無垢材のこと。ベニヤなどの合板や集成材ではなく、一本の木から切り出して板を取った材料。
紫軸 紫色の軸の筆です。書き文字の筆の中では高級品になります。
その他竹軸、赤軸などがあります。メーカーによっても設定が異なるので、定義としては曖昧です。
銘板 JIS規格Z8304に「銘板の一般原則の規定」というのがあるようですが、どうやらコレは産業機械などに表示する物(モーターのスペックなどを表記したもの)を指すようで、私たち看板屋さんが言うところの「銘板」とは異なるようです。
私たちが銘板と言いますと、比較的小型の看板で、宣伝としてではなく名称や事務的な内容を表記した「ネームプレート的なもの」を指すケースが多いです。殆どの場合は金属製で、腐食や彫刻、金属の切文字(レーザーカッティング)などで表記した物を言います。
傷みやすい素材や、簡単に表示を消せてしまうようなものはあまり当てはまりません。
目透かし 何枚かの板を並べて張るとき、トン付けにせず、ワザと数ミリのスキマをあけて張る事。
意匠上の問題であったり、板の熱収縮が理由であったりします。
メーター版 板材の規格の一つで、1m×2mのサイズの材料を指します。
メチクロ メチレンクロライドの略。塩化メチレンとも呼びます。
アクリル同士の接着に使う溶剤です。接着面に注射器で注入します。
非常に揮発性が高いので、3リットル缶を買ってもしばらく使わずにいると、保管が悪い場合はいつの間にか揮発してなくなってしまいます。
メディア Media。媒体の事です。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌など、情報が掲載されて始めて役割を果たします。
看板製作で「メディア」と言った場合、多くは「インクジェットメディア」を指します。
インクジェットプリント用のフィルムや紙、布地などです。
またCDやDVDなどの記録媒体、ロードサイン(野立看板)の鉄骨や掲載枠を指す場合もあります。
メラミン焼付け 最も一般的に行われる焼付け塗装の一つ。略称メラ焼き。
基本的に屋内使用のものにしか施工しません。
「メラミン」は熱硬化性樹脂の一種。
屋外で使用するもの、特に耐久性を求められる物には「アクリル焼付け」などを採用するのが普通です。
面取り 角が立っている部分を斜めに削り落とす事。
また、斜め(45°)に切り落とすだけでなく、ボーズ面やコロ面など、装飾的な面取りもあります。
額縁的な処理となります。
メンテナンスタラップ 屋上広告板など、トラブル時の修理用に設備されたハシゴ。
切り立った面に垂直にぶら下がる事になるので、ほぼ人間のやる事ではありません。
持ち出す 本来ならば壁面に直接取り付ける物を、金具や造作物などによて本来の位置よりも手前に出す事。
かなり曖昧な表現で、浮かせる為の金具を「持ち出し金具」などと表現しますが、細かい定義があるとは思えません。
職人用語には曖昧で素人を煙に巻く言葉が多いです。
モルタル セメントを砂と水で練った物。コンクリートに砂利を入れない物。表面の仕上げをする場合はコンクリートよりもモルタルの方が向いていますが、繋ぎ(骨材)が無い訳ですので強度は劣ります。また重量を稼がないので、基礎には不向きです。
トラックの鳥居。
又は現場作業の効率化のために(荷役など)、丸太などをタワー型に組んだもの。
やり終い その作業が終了したら、時間が早くてもその日の仕事を終了する事。
使い方としては「今日はやり終いだぞー」と、朝や午前中のうちに使います。要するに若い衆のヤル気を出させる魔法の言葉です。
ユニック 移動式小型クレーンのこと。
クレーンを取り付けたトラックのことで、一言「ユニック」と言った場合は、2tから4tトラックにクレーン装置を架装されたものを指します。
元々「ユニック」と呼ぶようになったのは国内の移動式小型クレーンのトップメーカーである「古河機械金属」のクレーン部門、「古河ユニック」から来る物だと聞いています。
「ユニック」の名前は以前フランスの自動車メーカー「UNIC」と提携していたことがあり、その時に使用していた名残。フランスUNICは現在もフィアットグループにて商用車や産業車両を製造する中核企業であるIvecoの基盤となって残っているようです。
現在国内の移動式小型クレーンは、古河ユニックとタダノで人気を二分しています。国内での通称が「ユニック」であることからタダノにひゃ不利かと思いきや、「カーゴクレーン」や「Rac(ラジオコントロール)」などの名称を打ち出し、大型クレーンで養った技術によって高い操作性のクレーンをラインナップしています。
UV 紫外線。ultraviolet。
虹色の端に位置する紫よりも外側に屈折するので、紫を超えたという意味でウルトラ・バイオレット、紫外線と名付けられたそうです。反対方向に外れているのが赤外線ですね。
お肌に悪いとか、看板の色を褪色させるということで敬遠されています。

が・・・!
細かい事は私には理解しかねますが、蛍光灯やブラックライトなどの看板に関連深いものにはこのUVが無くては全く機能しないものもあります。
私は紫外線のお陰でメシを食ってます。
UVカット 紫外線を遮る事。
紫外線は看板の色を褪色させるので、看板用インクジェットに使用するラミネートフィルムには紫外線をカットする物が主流です。
それにしても「UVカット」のことを略して「UV」と表現するのも如何な物かと、若干の疑問を抱かずにはいられません。
ユポ紙 合成紙の一つ。
パルプのように水分によって変質しないので、シャンプーのラベルやカップラーメンのラベルなど水分を受ける可能性のある様々な製品に使用されているようです。
当然看板の素材としても普及しており、一時的な表記やイベントでの看板などには良く使用されます。
ユポ紙そのままではインクジェットのインクは受け付けないのですが、看板用インクジェット用紙として専用の素材がリリースされており、受工層を設けたユポ紙を使用すれば水性・溶剤ともにインクジェット印刷できます。
ちなみに「ユポ」というのはユポ・コーポレーションの商品名であり、また同社の登録商標であります。便宜上他メーカーの合成紙に対しても「ユポ紙」と呼称する事は多いですね。
由美かおる ホーロー看板といえば、彼女です。
この語録のなかで唯一人物名として殿堂入りを果たしました。
いわずと知れた蚊取り線香「アース渦巻き」のイメージキャラクター。
水戸黄門でもセクシーな姿を披露していますが、私が幼い頃には既に彼女はアース渦巻きでした。
一体おいくつなのでしょう?
そしてどちらが苗字でどちらが名前なのか?
夢が壊れますので、これ以上はオフレコで・・・。
緩める 塗料にシンナーを混ぜて希釈すること。
溶剤系インクジェット 溶剤を用いたインクを使用するインクジェットプリンター。
水性インクは原則として塩ビなどのプラスチック質のものに印刷する事はできません。なので水性インクジェットを塩ビやPETなどのメディアに対して印刷する場合は、「受理層」などと呼ばれる、水性インクを留まらせる粉質の層が必要になります。水性の場合はキレイな出力が魅力なのですが、この「受理層」が最大のネックになります。
粉質の受理層を表面に有しているために、ラミネートフィルムが充分に接着しないのです。このため屋外使用ではエッジテープなどの防水処理が必要となります。屋内使用の場合はそのままでOKです。
溶剤系インクジェットはプラスチック質のメディアに直接印刷できるのが最大の特徴です。いわばペンキそのもので印刷するようなものです。
弱溶剤や次世代インクもリリースされて、近年では水性インクジェットとの画質の差が縮まっています。ゆくゆくは看板用としての水性インクジェットプリンターはなくなるかもしれません。
養生 何かを保護する為に設置する、カバーやシート、或いは板状の物。
ラシン ラッカーシンナーの事。看板業界では、あまりラッカー系塗料を使用しません。ラッカーシンナーは殆どがハケなどの用具洗浄に使用します。
最近主流のラッカーシンナーはノントルエンですので、吸ってもキモチよくはなれませんよ。
ラッピング wraping。包む・・・という意味です。サランラップの「ラップ」ですね。
看板屋さんの間で「ラッピング」と言った場合は、全面広告の車両(特にバスや電車など)を指します。
2000年前後から広告物条例などの規制が緩和されて、各地で一般化しました。
通常、表示に用いられるのはスコッチプリントなどの静電プロッタや、インクジェット出力などです。
短期間の広告の物の場合は再剥離フィルムが使用されます。
ラピッド rapidというのは「速い」という意味。ここではラピッドスタート式の蛍光灯のことを指します。
蛍光灯にはグロー式、インバーター式、ラピッド式とあり、俗に人の悪口としての「蛍光灯」は(スミマセン)、グロー式ですね。蛍光灯のランプそのものとは別に「グローランプ」が必要です。
その他はグローランプは不要です。
ラピッドの場合はスイッチを入れると直ぐに点灯します。欠点は専用のランプが必要な事でしょうか。
ラミネート laminate。
本来は薄い素材を重ね合わせて層を作る事、積層する事を指します。
看板業界では「ラミネート」というと、インクジェット出力物などに透明フィルムを前面に貼り、表面保護する事をさします。その材料を「ラミネートフィルム」といいます。
ラミネートの一種に「パウチ」がありますが、pouch(ポーチ、手さげ袋のポーチと同じ)は元々「小袋」といった意味になりますので、私個人としましては両面ラミネートで、四辺に耳のついた物、あるいはそれに順ずる物を指すと認識しております。
現在の看板用インクジェット出力は、一部のリアルソルベント(強溶剤)のものを除いて、原則としてラミネート加工が必要になります。コレは耐久性・耐候性の問題もありますし、施工時にスキージで傷をつけてしまう事を防ぐなどの擦過性の向上のために施す加工です。
看板用ラミネートフィルムの場合はUVカットや床貼り専用などの多機能なものもあります。
一口にラミネート加工と言っても、大きく分けて二種類あります。
ホットラミネートと、コールドラミネートです。

上記の「パウチ」はホットラミであることがほとんどかと思います。但しパウチ=ホットラミとは限りません。ホットラミは高熱(少なくとも80℃以上)で溶ける糊を全面に引いたフィルムを使用し、名刺サイズからA3サイズ程度のものを加工するのが一般的かと思います。記念日の思い出の印刷物などを長期保存したい場合に有効ですね。

対してコールドラミは、粘着質の糊を全面に引いたフィルムを使用します。材料特性上、又は設備の特性上、大型の物に使用するケースが多いかと思います。もちろん看板用のインクジェット出力はコチラの加工を施します。
厳密には「コールド」と言いましても、実は「低温ホット」であるケースが殆どではと思われます。いくら粘着フィルムでも極端な低温では接着し難く、ある程度の温度に加熱した方が均一な接着するので、弊社では40℃程度まで過熱することが多いです。
基本的には片面ラミネートとなりますので(両面ラミネートが不可能なわけではありませんが)、パウチとは呼べないと思います。

この他にフィルムの材質などの様々な情報やノウハウがあるのですが、スペース上の都合と企業秘密を理由にして、この辺でオワリ・・・。
リタック アプリケーション・シートの事。
両面テープ 表も裏も粘着になっているテープ。
一般用のものは紙などがベースで、看板製作では仮留めに使用します。
高強度タイプの物はかなりの接着強度があるので、構造部分にも使用できます。
施工後に防水処理を必要とするものも多いので、使用前には取扱説明書を熟読しましょう。
なぜか全国共通で「りゃうめんテープ」と呼ばれます。
ロイヤルカラー 大同塗料の、看板用の高級塗料。アクリルウレタン・シリコン樹脂塗料。
以前は看板の塗装といえばコレ!!・・・だったのですが、塗料シンナーで溶くタイプの二液性ウレタンが出てから、弊社では全く使わなくなってしまいました。
ローバン (株)キョードーの製品。多分、ロウソクのロウを含んだ板という意味ではと思われます。
糸鋸盤でアクリル板を切り抜く時、加工熱でアクリル板が溶けて糸を引くので、古くはロウを垂らしたり、油をつけたりしていました。ローバンはアクリル板と重ねて加工すると、ロウを垂らしたのと全く同じ効果があります。
加工後に捨ててしまうので、コレ自体は製品にはなりません。
ロードサイン 野建て看板の事。
「野立て」というと「建植看板」と混同したり、少し野暮ったいイメージがあるので、弊社ではこう呼んでいます。
ローリングタワー 足場にキャスター(タイヤ)を取り付けて、組んだまま移動できるようにしたもの。
若い衆 会社内で、まだ一人前ではない見習い作業員。
何故か実年齢が若くなくてもこう呼ぶ習慣があります。
ワンウェイ シースルーシート。